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アナと雪の女王 (2013)

FROZEN

監督
クリス・バック
ジェニファー・リー
  • みたいムービー 693
  • みたログ 7,479

3.66 / 評価:5,791件

吹き替え版と字幕版の違い

  • interq052 さん
  • 2014年3月26日 19時04分
  • 閲覧数 11799
  • 役立ち度 145
    • 総合評価
    • ★★★★★

字幕版を観た後に吹き替え版を観ての感想。

吹き替え版について。
まず、神田沙也加の声優としての演技が素晴らしく、ぐんぐん物語に引き込まれる。
歌の部分が日本語ではどうなるのか気になっていたのだが、とても聞きやすく、メロディーとリズムを崩さずにここまでうまく日本語を当てられるものなのかと驚いた。
神田沙也加と松たか子の歌唱力も大きいだろうが、歌が生き生きとしている。
ただ、歌詞に関しては翻訳するとどうしても英語版のような心情の機微がうまく伝わらず、もしかしたら吹き替え版では登場人物の行動がやや不自然に思えてしまうかもしれない。

例えば For the First Time in Forever 、英語版では「明日には門は閉じられてしまうのだから、(誰かと出会うなら)絶対に今日でなければならない」となっていて、アナにもアナなりの考えがあることがわかる。
しかし吹替版では「今日一日だけでもときめきたいの」となっており、アナが単なる浮かれポンチに見えてしまいかねない。

エルサにしても、吹き替え版では「ひとりでいたい」「誰にも会いたくない」となっていて、まるで自分の意志でひきこもりたがっているように見えるが、原曲では父親から言い聞かせられた “ Conceal ” “ Don’t feel ” という言葉が For the First Time in Forever でも Let It Go でも何度も繰り返し使われており、エルサは父親に言われた言葉を自分に言い聞かせ続けているだけなのだとわかる。

Let It Go の歌詞ではエルサが親子関係にまつわる心情を繊細に歌い上げているのだが、吹き替え版の歌詞ではその味わいがごっそり無くなっている。

ミュージカルということで、登場人物の心情の多くが歌にのせて語られている。
しかし歌のリズムに合わせなくてはならないという制限があるので、日本語にするとどうしても抜け落ちてしまう情報が多く、展開が唐突に感じてしまう。

吹き替えよりは字幕のほうが忠実に訳してあるが、それでも字数の制限などにより省かれてしまう部分も多い。

決して翻訳者を批判している訳ではないので誤解なきよう。
まったく情報を落とさず他の言語に翻訳することなど誰にも不可能だ。
ましてや、ミュージカルならなおのこと制約が多いことだろう。

歌詞と映像のシンクロから生まれる感動も英語版でなければ味わえない。
Let It Go の名場面、エルサが足を踏み降ろして氷が広がるシーン、
英語版では Here I stand and here I’ll stay. という歌詞の示す決意と、映像が絶妙にシンクロして胸に迫った。

英語でなければ伝わらないニュアンスや言葉遊びもあって、やはりこの作品は英語そのもので楽しむのが一番だと思った次第。

お勧めコースは、吹き替え版鑑賞 → CDで英語歌詞把握 → 字幕版鑑賞。
ディズニーの英語はシンプルで平易な言い回しが多いので、英語の勉強もかねて辞書を片手に歌詞を読んでみるとさらに楽しめると思う。

とはいえ、吹き替え版だけでも十分に楽しめる傑作なのでご安心を。

詳細評価

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