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パッション (2012)

PASSION

監督
ブライアン・デ・パルマ
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3.34 / 評価:323件

70歳を越えてもデ・パルマ節は健在だった

  • 一人旅 さん
  • 2018年9月10日 18時09分
  • 閲覧数 947
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ブライアン・デ・パルマ監督作。

欲深い女上司に翻弄されてゆく女の復讐を描いたサスペンス。

『ファントム・オブ・パラダイス』『キャリー』『スカーフェイス』『アンタッチャブル』等多彩なジャンルの傑作を世に送り出してきた名匠:ブライアン・デ・パルマ監督が欧州資本で撮り上げたサスペンスの佳作で、2010年に製作された仏映画『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』のデ・パルマ流リメイク作品になっています。

大手広告会社のドイツ支社に勤める、上昇志向が人一倍強いやり手の女上司:クリスティーンのアシスタントを務める部下:イザベルを主人公にして、部下を裏切ってまで出世に躍起になるクリスティーンにキャリアと私生活を破滅させられた主人公の憔悴と復讐心の行方を描いた“女同士の泥沼サスペンス”で、対照的性格の上司と部下をレイチェル・マクアダムスとノオミ・ラパスが妙演しています。

長回し、分割画面、夢と現実を交錯させた先の読めないミステリアスな構成等往年のデ・パルマ節が再び炸裂した、ファンにとってはどこか懐かしさすら感じられる作品で、『殺しのドレス』や『ボディ・ダブル』といったデ・パルマの過去映画を連想させる作風が特徴であります。女の欲望、嫉妬、憎悪、暴力等の負のエネルギーが卑劣な女上司と彼女に復讐心を抱く主人公を中心に充満する“晴れやかさゼロ”の陰鬱なウーマン・サスペンスであり、嫉妬と憎悪の連鎖に人生を狂わされてゆく女達の末路に戦慄するのです。

70~80年代の作品群と較べると間違いなく腕は落ちていますが、70歳を越えてでも尚独自の作家性を貫くデ・パルマの気概は十分に伝わってきます。ハリウッド資本の大作映画は無理だとしても、今後も本作のような個人的趣味に傾倒したミニシアター系を撮り続けてほしいと思います。

詳細評価

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