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アメリカン・ハッスル (2013)

AMERICAN HUSTLE

監督
デヴィッド・O・ラッセル
  • みたいムービー 1,856
  • みたログ 3,300

3.38 / 評価:1578件

男女5人の狂騒曲。

  • とみいじょん さん
  • 4級
  • 2020年6月15日 15時31分
  • 閲覧数 325
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

解説・あらすじを読んで、予告を観て、作戦ありきの、汚職政治家+マフィアと、詐欺師を含むFBIチームの攻防かと思ったら、…違う。

”天才”詐欺師が完ぺきなプランを作るも、より大きな成功に目がくらんだFBI職員がどんどん暴走して…。そこに、女の戦い、男女の愛憎が絡み、ことの顛末がどう展開していくのか、迷走が始まる…。


”利用するー利用される”という関係で生きてきた男と女。
 自分にとっても大切なものを巡って、疑心暗鬼が錯綜する。
 ”利用”する関係の中では、しがみつきもするが、するっと断捨離だってできるのだから。

そんな生き様の中に入り込む、”信用するー信用される”という関係。
 その時、人はどう動くのか。

誰が本当に悪人なのか。
 詐欺師?
 功を焦るFBI?
 政治家?
 何も知らない妻?

”愛”を勝ち取るのは誰なのか?

逆転劇もあり、ドラマっぽい展開もある。だが、実話ベースなので仕方がないが、救われてほしい人が救われないので、スッキリ!とはいかない。
 そして一番の難点が、”天才”詐欺師ぶりが微塵も感じられないこと。最後の攻防も、取り立てて新しいトリックではない。


ゴールデングローブ賞ではコメディ部門で受賞しているが、いかにもコメディというような演出はない。
 主要5人の演技があまりにも迫真なので、笑っていいんだか、笑っては失礼なんだか、微妙に迷う。
 その中でも特筆が、ぶっとびローレンスさん。演じる妻が絶対に一緒に暮らしたくない人なのだけれど、彼女なりに一生懸命なんだなと可愛く見える一瞬がある。すごい役者だ。彼女の言動は笑っていいんだよね?
 アダムスさんも、愛人・育ちの卑屈さを滲みだしながらの、あのゴージャスさ!!!そしてしたたかさに中に透かして見える一途さ。若いローレンスさんが直球なのに対して、人生経験が香り立つ。
 ベイル氏は、肉体改造の努力には頭が下がる。けれど、なんでこの人詐欺師として生きているんだという背景が台詞では語られるけれど、ベイル氏のまなざし・演技からは説得力なく、最初から最後まで同じ。だから、筋から言えば彼の成長譚ともとれるのだけれど、たんに周りに翻弄されていたのが、いろいろなしがらみがとけて良かったね、くらいにしか見えない。惜しい…。
 レナー氏役は、愛嬌のあるお顔と人の為に力を尽くす姿が、人気の高い市長にとってもあっていて、思わず肩入れしてしまう。この市長をどういう風に描くかによって、この作戦そのものに対する賛否って分かれる重要な役をきっちり演じておられた。
 そして、デ・ニーロ氏との緊張後の展開はペーニャ氏ならでは。


実話ベースではなく、エンターテインメントに作り替えればもっとおもしろく鑑賞後感もスッキリ!になったのだろとも思うが、監督が描きたかったのは、狂騒の中での、それぞれの生き様なんだろうな。

宣伝によってミスリードされ、それが鑑賞後の評価に影響している。
惜しいと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ゴージャス
  • 切ない
  • セクシー
  • コミカル
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