ここから本文です
【お知らせ】映画館の上映スケジュールについて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響により、実際の上映時間と異なる可能性があります。ご不明な場合は、各劇場にお問い合わせくださいませ。

マラヴィータ (2013)

THE FAMILY/MALAVITA

監督
リュック・ベッソン
  • みたいムービー 238
  • みたログ 1,527

3.37 / 評価:903件

解説

ロバート・デ・ニーロ演じる元大物マフィア一家と現役マフィアとの対立を、製作総指揮マーティン・スコセッシ、監督リュック・ベッソンで描くクライムコメディー。FBIの証人保護プログラムのもとで偽名を使い、世界を転々とする元大物マフィアファミリーがマフィアの雇った殺し屋グループとの壮絶な戦いを繰り広げる。主人公の妻役にミシェル・ファイファー、一家を監視するFBI捜査官役でトミー・リー・ジョーンズが共演。一家が見せる豪快で息の合ったアクションはもちろん、スコセッシとデ・ニーロが組んだ『グッドフェローズ』をほうふつさせるシーンなども見どころだ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

フランスのノルマンディー地方の田舎町に引っ越してきたアメリカ人のブレイク一家。主人のフレッド・ブレイク(ロバート・デ・ニーロ)は元マフィアで、FBIの証人保護プログラムを適用されているため、一家は世界中を転々としながら暮らしている。そんなある日、フレッドに恨みを持つマフィアのドンが彼らの居場所を特定し、殺し屋軍団を送り込むが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION-GRIVE PRODUCTIONS Photo : Jessica Forde
(C)EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION-GRIVE PRODUCTIONS Photo : Jessica Forde

「マラヴィータ」文化の違いに悩んだベッソンがフランスに逆輸入してみせたマフィア映画

 夫が組織を裏切ったせいで古巣のニューヨーク・ブルックリンを追われて以降、フランス各地を転々としてきたストレスが、ミシェル・ファイファー演じる妻の瞼を余計に凹ませている。しかも、最後に流れ着いた先はフランスの突端、ノルマンディーの田舎町。地元のスーパーでピーナッツバターの所在を尋ねた彼女に対し、どうせフランス語は解さないだろうと踏んだ店主が「だからアメリカ人は肥るんだよ」とホザいた瞬間、妻の忍耐は限界に達し、直後に店を爆破。いくらマフィアの女房でも、ちょっとやり過ぎじゃないか?

 いや、リュック・ベッソンならあり得る。イザベル・アジャーニを通じてウォーレン・ベイティが「グラン・ブルー」(1988)の製作に介在した際に、言語とシステムの壁に阻まれて主導権を横取りされそうになって以来、カルチャーギャップはベッソンにとって拭いきれないトラウマだったはず。久々の監督作では、すっかり得意分野になったバイオレンスシーンはいつものように快調なのに、それに対抗すべきユーモアが若干シュール過ぎて歪(いびつ)なのはそのためだ。

 しかし、芸術ぶって弾け切れない母国映画に見切りを付け、愛憎相半ばするハリウッドでビジネスのノウハウを習得したベッソンの根回し力は、この「マラヴィータ」でも証明された。何しろ、1970年代以降のアメリカ映画を代表する名コンビ、マーティン・スコセッシ(製作総指揮)とロバート・デ・ニーロ(主演)を巧みに担ぎ出し、フランスに逆輸入してみせたのだから。代表作「グッドフェローズ」(1990)までフィーチャーすると聞いて、ここ数年、スター主導の大作に付き合わされてヘトヘトのスコセッシにとっては絶好の箸休めになったんじゃなかろうか。そんな画面の裏側が透けて見える、希代のネゴシエーター、リュック・ベッソンが面目躍如の最新作である。(清藤秀人)

映画.com(外部リンク)

2013年11月14日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ