2013年11月16日公開

ふたりのアトリエ ~ある彫刻家とモデル

EL ARTISTA Y LA MODELO/THE ARTIST AND THE MODEL

PG121052013年11月16日公開
ふたりのアトリエ ~ある彫刻家とモデル
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

1943年、ドイツ占領下のフランス南西部。80歳の彫刻家マーク・クロス(ジャン・ロシュフォール)は創作意欲を失っていた。ある日、妻リー(クラウディア・カルディナーレ)は、町で出会った娘メルセ(アイーダ・フォルチ)に夫の仕事のモデルにならないかと話を持ち掛ける。山小屋のアトリエでメルセの美しい体をスケッチし、彼女に芸術について指南するうちに、クロスは意欲を取り戻していく。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(13件)

知的30.4%ロマンチック17.4%セクシー13.0%切ない13.0%かわいい8.7%

  • fg9********

    3.0

    今どき珍しい黒々とした腋毛にはドキッ!

     …あらすじは、解説のとおり。  第2次世界大戦中のドイツ占領下のフランスが舞台で、高齢の彫刻家のマーク・クロス(『髪結いの亭主』のジャン・ロシュフォール)は創作に行き詰まっていた。  そんなある日、クロスの妻リー(クラウディア・カルディナーレ)は、町で夫のモデルに相応しい娘・メルセ(アイーダ・フォルチ)と出会い家に連れて帰る。  リーもかつてはクロスのモデルだったので、夫の嗜好は知り尽くしており、案の定、クロスはメルセの肢体の虜となり一心不乱にスケッチを続けるが、なかなか思い描いたどおりにはいかずに苦悩する。  モデルのメルセが登場するシーンは、ほとんどが全裸。  野性的な肉体を惜し気もなく晒しているが、モノクロなのでそれほどのエロチックさはなく、むしろ芸術的な視点で見てしまうが、今どき珍しい黒々とした腋毛にはちょっぴりドキッとする。  話しを元に戻すと、そんなある日、負傷したレジスタンスの青年が舞い込んで来て、メルセはその青年を介抱したいと言い出しクロスを困らせるが、クロスは已む無く承諾する。  話しが長くなってきたのでこの辺で止めるが、クロスの心中に紆余曲折があったものの、思い描いていたどおりの塑像が出来上がる。  結末は、ちょっと衝撃的だ。  クロスがいきなり猟銃を構えて発砲する。  やはり、思いどおりの作品に仕上がらなかったので、その塑像を打ち壊してしまったのか?  いや、違った。  塑像はそのままに映し出されて幕を閉じる。  そして、結論は観る側に委ねられるが、大作を成し遂げて、これ以上思い残すことはないとばかりに、自らの命を絶ってしまったのだろうか??  という疑問を投げかける一見の価値はある作品だった。

  • iiy********

    4.0

    人生の終わりに

    老境に入ってからの創作意欲を掻き立てられるモデルとの出会い。戦時下の中でのアトリエ。何処へも出られないアトリエ。濃密な時間を共有する彫刻家とモデル。その時間の中に一瞬の青春、時間のきらめきを知った。やがて戦争は終わりが見えた。陽光のもとに飛び出すものと燃えてしまった時間を抱えたものと。やがて来るものの前に。 ダラダラ見てしまう映画の多い中で久々に映画の中に自分を置いてしまった。

  • いやよセブン

    3.0

    無知だけど一生懸命生きる

    ドイツ占領下のフランス、彫刻家(ジャン・ロシュフォール)の家の前に若い女が寝ていた。 可哀そうに思った画家の妻(クラウディア・カルディナーレ)は家に上げ、食事をさせ、夫の彫刻のモデルに誘う。 モデルとしては初心者だったが、高齢の彫刻家と通じるものがあり、要求には一生懸命応えていた。 面白いのだがラストが唐突な感じ。

  • hea********

    4.0

    戦争中に彫刻作ってていいのか?

    久々に見たモノクロ映画でした。 彫刻家の映画というと傑作カミーユ・クローデルが思い出されますが、それには及ばないものの、なかなかいい作品でした。 レジスタンスの男の登場はいきなり過ぎて、少し不自然に感じました。 ドイツ人を不自然に悪く撮らず、客観的に撮っているところはいいですね。 モデルの女性は正直、美人とは言えない容姿をしていますが、狙ったキャスティングなんでしょうね。

  • じゃむとまるこ

    4.0

    ヘアヌード満載ですよ~!

    主演女優はほとんど裸です、肉付きよく若さに輝いています、惜しげもなくその美しさを見せてくれます、モノクロで撮られたそのヌードは全くエロくはありません、観客も彫刻家の目と同化して下心なく鑑賞できます、もちろんR指定はないですので、お子様が観ても構いません、面白くはないでしょうが。 人の肉体は本来は美しいものと感じるだけでも値打ちものではないでしょうか。 スペイン映画です。 スペインではモノクロ映画が人気なのでしょうか、先日観賞した「ブランカニエベス」もそうでしたが、新鮮な映画を製作するのが難しくなっている今、モノクロが却って新鮮さを感じさせるのでしょうか。 本作では、アイリスイン、アウトとレトロさを感じさせる手法も使われていて、第二次世界大戦末期の雰囲気を醸し出しています。 映画序盤でスターリングラードの攻防が語られるのでナチス敗退、自由はもうすくそこまで、という希望が見えてきています。 フランコ政権下のスペインから逃亡してきた娘、その中に夫のインスピレーションを刺激する何かを感じる彫刻家の妻、自身も夫のモデルをしていただけあってよく心得ている。 彫刻家として名を成しているが高齢で創作意欲を失くしている夫は、若い娘に何かを感じ取ったのか、デッサンを始め、油絵に描き、塑像にも取り掛かるも、湧き上がる情熱はない。 魅力のあるモチーフが目の前にあり、それを再現することが芸術ではない、と彼は若い女に語る、芸術とは自分の中のインスピレーションをかたちにするものであり、彼が創作するのは単なる裸婦ではなく、自然であり木々であり、海であり、世界である。 レンブラントの葦ペン画を解説する老彫刻家の眼力にはやはり、まだ代表作を製作できる力の残っているのを感じる。 そんな中若い男が現れる、そのことによって、自分のなかに残っていた”男”を感じる彫刻家に芸術家のインスピレーションが湧き上がる、最後の力を振り絞った代表作が完成しつつある。 女の方もまた、彫刻家との生活の中で新たな生きる力を得て、未来を切り開いてゆくだろう、という多くを語らない結末が良い。 彫刻家のモデルはマイヨールということで、この時製作中だった彫塑は「地中海」という代表作の一つであるらしい、作中語られたように裸婦は媒体に過ぎない、彫刻家の世界観が現れた作品だ。 彫刻家のミューズを演じる、アイーダ・フォルチが良い、情熱的な瞳、そそられる口元、惜しげもなく見せてくれる美しい肉体、ヘアがどうとか、あほなことは全く言えない美しさ。ただ、笑った時の声に品がないのが残念。 彫刻家にはジャン・ロシュフォール、「髪結いの亭主」で変な踊りを披露する主人公、すっかり老けましたが、芸術家の目力は十分に感じさせます、思索顔も良い。 そして、その妻に往年の名花、クラウディア・カルディナーレ、わかって観ていても誰かは判らない変わり様、良い役なのですが、ショックが大きい。 夫の台詞で、彼女がかつてどんなに美しかったか、ということが語られ、リスペクトを忘れてはいないのが嬉しい。 音楽も全くなく、芸術作というほかないのですが、脚本の良さか、脇役の使い方も利いていて、ラストシーンに爽やかな余韻が感じられる映画でした。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ふたりのアトリエ ~ある彫刻家とモデル

原題
EL ARTISTA Y LA MODELO/THE ARTIST AND THE MODEL

上映時間

製作国
スペイン

製作年度

公開日

ジャンル