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I am ICHIHASHI 逮捕されるまで (2013)

監督
ディーン・フジオカ
  • みたいムービー 34
  • みたログ 264

2.51 / 評価:201件

撮るならもっと攻めるべきであった

  • rei_cinema さん
  • 2013年11月14日 13時17分
  • 閲覧数 14793
  • 役立ち度 29
    • 総合評価
    • ★★★★★

世間を騒がせた殺人犯・市橋達也の2年7か月の逃亡劇を映像化。

実録ものということで懸念された不快感は受けず、むしろ淡白すぎるとすら感じる。もっと赤裸々に切り込むか、逆に徹底的に客観視して描くか、極端なくらいでもちょうどよかった。映像や役者は好感触なのだが。

映像化にあたってのアプローチとしては、
逃亡劇をロードムービーとして淡々と描く、
幼少期など過去のあらゆるエピソードを掘り起こして心理面で迫っていく、
などが考えつく。
しかし本作はロードムービーと言うには内容が断片的で地続き感に欠けるし、心理面も我々が容易く想像できる範囲の「単純な葛藤」にしか言及していない。
とくに心理面の描写は「自分がもし事件を起こして逃げたらこんなことを考えるんだろうな…」という想像そのまんまの内容なので新鮮味も発見もなにもない。

「ここまで孤独で過酷な逃亡生活を続けてまで生きていたいという本能的な欲求の源は何なのか?」に迫れなかったのだろうか。
真剣に製作したことは理解できるだけに当たりさわりのない着地点を選んでしまったことが大変残念であった。

監督・主演のディーン・フジオカは語学力を武器に『セデック・バレ』や『ハーバー・クライシス』など台湾映画を中心に活動する二枚目俳優。
本作ではエンディング曲まで自ら作詞作曲して歌っちゃうという腹も立たない多才ぶりだ。
こういう映画に挑戦してしまったからには今後も批判を恐れず果敢に攻めていってほしい。国内外でのマルチな活躍に期待する。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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