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かぞくモメはじめました (2012)

PARENTAL GUIDANCE

監督
アンディ・フィックマン
  • みたいムービー 14
  • みたログ 81

3.57 / 評価:39件

親と子の成長を温かく描く。

気持ちの良い家族の映画です。ビリー・クリスタル&ベッド・ミドラー演じる夫妻と、その一人娘アリスの家族のそれぞれの親子関係が描かれています。
現代的で最先端な家に住み、おそらく最先端な(悪く言えば頭でっかちな)教育方針の娘夫妻と、その親アーティたちの昔ながらで感情表現豊かな子育ての違いが面白かったです。アメリカにおいても一時期日本で話題になったゆとり教育みたいな「勝ち負けを決めない試合」とかあるんですねえ。アリスの家は食事がベジタリアン的だったり、いかにも教育熱心で知的レベルの高いお家といったかんじ。でも愛情を持って子供たちのためを思ってやっているのは伝わります。アーティとダイアンも娘のアリスを愛しているんだけども、娘にはそれが伝わっていなかった部分がある。それでもアーティの愛情は実況中継の最後に言うお決まりの文句、「アリス電気を消して」に現れている。私がこの映画を好きな理由は、家族が問題を抱えたりうまくいかないことがあっても根底には温かい愛情が通っているところ。そんな登場人物が親として、祖父母として、そして3人の子ども達も成長していく様子が好ましいです。

映画ファンとして嬉しかったのは、ベッドとビリーが歌うシーン。私が映画雑誌を読んでいた少女時代に活躍していたお二人だから。
マリサ・トメイも同じ理由でツボな配役。お母さん役でもかわいらしいんですね。
それと、どこかで見た事があると思ったらトム・エヴェレット・スコット!彼が主演した『すべてをあなたに』が大好きだったんです。

映画のメッセージとしては、おばあちゃんのダイアンが言った「夫婦は一緒にいて相手の夢を応援しなきゃ」みたいなセリフが印象的でした。私は自分の親が喧嘩ばかりしていた経験から、まず夫婦が仲良くないと家族は幸せになりづらいと感じているので。
アーティはXゲームに行ったことがバレた後、自分の仕事の為に孫を連れ出し「孫のために過ごす」というダイアンの願いを叶えられなかったことを彼女に謝ります。年をとると頑固になりがちだけど、そんなふうに自分の非を認められることは素晴らしいと感じました。たいがい喧嘩になりますよね(笑)。

吃音の長男が舞台で野球の実況をするシーンには胸を打たれますが、私が涙したのはアリスが思わず同じ実況のセリフを口ずさんで応援する一瞬のカット!きっと幼いころからパパと一緒に聞いていたんだなあ、と改めてこの父娘の絆を感じる素敵な演出でした。なんかこの場面だけでこの映画を観た甲斐があると思えるくらい胸がほろっとなりましたよ。アメリカ映画では日本よりも「父と娘」の関係がとりあげられることが多いですが、この映画のアーティとアリスも深い愛情で繋がっていると思います。
原題は「PARENTAL GUIDANCE」。人は子供が産まれた瞬間から立派な親になるわけじゃない。親にも欠点はあって完璧じゃないけれど、良い親になろうと一生懸命やっている。二つの世代の家族が交わることによって巻き起こるコミカルなトラブルと、それらを経た家族の変化を爽やかに描いている映画だと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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