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おじいちゃんの里帰り (2011)

ALMANYA - WILLKOMMEN IN DEUTSCHLAND

監督
ヤセミン・サムデレリ
  • みたいムービー 185
  • みたログ 241

4.11 / 評価:132件

異国、異文化、異世代の理解。孫世代に託す。

  • 百兵映 さん
  • 2018年2月20日 21時48分
  • 閲覧数 456
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

 トルコの寒村からドイツに移民して……、というお話。移民の苦労話や帰郷の物語は他にも映画作品がある。いずれも、事実を基にしているから説得力があり、ジーンと来るものがある。

 本作は原題が『ALMANYA……』だから、簡単に「トルコ」などと片付けられないのではなかろうか。日本にいて、トルコorアルメニアは遠い国で馴染みが薄いけど、たかだかウィキペディアでアルメニアの項目を見るだけでも国際関係は複雑で、頭が痛くなる。物語の最初と最後に小学校の出身地の地図のお勉強がある。その地図にその複雑さが見て取れる。確かに、日本人は「島国」の「平和ボケ」と揶揄されるのも仕方ないと実感する。ともあれ、そういう複雑な地域での移民のお話だ。

 ヒューマンドラマとして観る場合には、お爺ちゃんと孫息子の関係(よく言う“絆”)が表現されている。一家三代で、異国・異文化接触の度合いが異なり、アイデンティティーや望郷の念が異なるのだ。お爺ちゃんは子どもたちより孫たちに伝えたいことがあるのだ。それは、強制的なものではないが、自文化アイデンティティーを見せて・感じさせて・体験させておくことだ。(それには、自身の葬儀こそが一番の教材になる。しかし、それまでを意図したものではなかろう、けど。)

 息子たちは父を越えねばならない。だから対立もある。通じなくなることもある。通じ合えるのは、実は一世代飛ばした孫なのだ。こればかりは万国共通。この映画の少年を見たら良く分かる。ドイツ首相官邸でのスピーチを、爺ちゃんの代わりにやってのけることが出来るのだから。

詳細評価

物語
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