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エレニの帰郷 (2008)

TRILOGIA II: I SKONI TOU HRONOU/THE DUST OF TIME

監督
テオ・アンゲロプロス
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3.51 / 評価:71件

難解な叙事詩のよう

  • koi***** さん
  • 2014年2月10日 14時52分
  • 閲覧数 1001
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

20世紀後半という時代と政治に翻弄された3人の男女の愛と息子の苦闘を描いた叙事詩のようなドラマです。

ギリシャの巨匠テオ・アンゲロプロス監督の「エレニの旅」に始まる3部作の2作目ですが、3作目を撮影中に交通事故で亡くなってしまったので、本作が遺作になってしまいました。

映画監督である息子(ウィレム・デフォー)が両親の愛の軌跡を映画化しようと苦悩しているところからこの映画は始まりますが、劇中の映画と現実の回想が複雑に入り組んでいるので順序良く物語を追いかけていくのはとても困難です。

なのであまり細かく事実関係と時間軸を追わない方が良いと思います。

かつてソ連の秘密警察によって引き裂かれた恋人同士スピロス(ミシェル・ピッコリ)とエレニ(イレーヌ・ジャコブ)が再会しますがスターリンの死の混乱でまた拘束され離れ離れに。再会の時に身ごもった息子とも離れ離れになり、失意の彼女を支えていたのはユダヤ人のヤコブ(ブルーノ・ガンツ)でした・・・。

原題は「The Dust of Time(時の埃)」時代の流れとともにどこにでも降り積もる「時の埃」。
過去の悲しみを抱えた人間の記憶と想いにも容赦なく降り積もっていく、というニュアンスなのかな。

エレニは結局、愛する夫と息子と孫娘に見守られながら息を引き取ったのだから、それはそれで安らかで幸せだったのではないでしょうか。

それより、帰るところが見当たらないと川に身を投げたヤコブのほうが可哀相でした。

途中に出てくる「第3のつばさ」「古びたパイプオルガンの見事な音色」「臨終間際のエレニの手からしたたる水」「ラストのスピロスと孫娘がブランデルグ門を駆け抜けるシーン」はそれぞれ何かの暗喩でしょうが、それを理屈で解釈するよりも、誌的に身体で感じればよいのではと思います。

劇中映画のテーマ曲でもありこの映画のテーマ曲がとても印象的でした。

詳細評価

物語
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