ここから本文です

土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI (2014)

監督
三池崇史
  • みたいムービー 216
  • みたログ 2,432

2.62 / 評価:1,870件

解説

高橋のぼるの人気コミックを、三池崇史監督、宮藤官九郎脚本のタッグで実写映画化したアクションコメディー。交番勤務の巡査が暴力団組織を壊滅させるべく潜入捜査を命じられ、さまざまなピンチを乗り越え任務を果たそうとする姿を描く。主演は、三池組初となる生田斗真。彼を取り巻くキャラクターには堤真一、仲里依紗、山田孝之、岡村隆史、上地雄輔らがふんし、原作の世界観そのままの強烈なインパクトを放つ。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

正義感は強いものの警察署きっての問題児の巡査・菊川玲二(生田斗真)は、上司からクビと言われてしまう。しかし、内実は関東一の広域暴力団・数寄矢会の轟周宝(岩城滉一)を逮捕するため、モグラこと潜入捜査官になれという命令だった。偶然にも傘下の阿湖義組若頭・日浦匡也(堤真一)と親交を深めた玲二は、数々の試練に見舞われながら轟に近づいていく。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2014「土竜の唄」製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館
(C)2014「土竜の唄」製作委員会 (C)高橋のぼる・小学館

「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」三池崇史お得意のエロ、笑い、暴力混成のハチャメチャ娯楽作

 ホラー、ヤクザもの、アクション、時代劇とありとあらゆるジャンルを踏破し続けている三池崇史だが、エロと笑いと暴力の三大噺はもっとも好むテーマだろう。「土竜の唄」は原作が高橋のぼるのコミック、宮藤官九郎の脚本、主演が生田斗真の潜入捜査官もので、冒頭、全裸で車のボンネットに縛りつけられた生田が街を疾走する唖然とするシーンから掴みは充分。タランティーノの「デス・プルーフ in グラインドハウス」のパクリであるなどとは言わずもがな、映画自体が香港、韓国のノワールな潜入捜査官ものの脱力したパロディといってよい。

 成績最低の落ちこぼれで童貞の巡査生田が、麻薬ルートを暴くために大暴力組織に潜入するが、とにかく映画は悪ふざけの連続で、指導係の遠藤憲一、吹越満、皆川猿時のトリオは「土竜の唄」を突然、コーラスで歌い出す始末だ。ただし「愛と誠」のミュージカルシーンよりは格段の進歩がみられる。さらに、生田が傘下の組の若頭・堤真一に惚れ込まれ義兄弟の契りを交わす際に、腕を交叉させ、血をすすり合うシーンは「仁義なき戦い」の菅原文太と梅宮辰夫の引用だ。実際に幹部で伊吹吾郎が貫録たっぷりに登場したり、乱闘シーンでは、突然、「仁義なき戦い」ばりにキャメラが斜めに傾いで画面がセミ・ドキュメンタリータッチになるし、三池崇史はかなり遊んでいる。

 生田の同僚のミニスカポリス仲里依紗は「ゼブラーマン」同様、エロっぽい姿態を披露し、関西暴力団の若頭に扮したフリークスなメイクがご愛嬌の岡本隆史や全身刺青のヒットマンなど異貌なキャラクターがゾロゾロ飛び出すのも楽しい。

 ラストの港湾で対立する暴力団同士と警察が三つ巴となり、大乱闘、銃撃戦を繰り広げるクライマックスも、往年の石井輝男の「太平洋のGメン」ばりのハッタリがきいたアクションが見応え充分である。(高崎俊夫)

映画.com(外部リンク)

2014年2月13日 更新

本文はここま>
でです このページの先頭へ