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鉄くず拾いの物語 (2013)

EPIZODA U ZIVOTU BERACA ZELJEZA/AN EPISODE IN THE LIFE OF AN IRON PICKER

監督
ダニス・タノヴィッチ
  • みたいムービー 44
  • みたログ 198

3.44 / 評価:103件

感動物語とは全く違う淡々とした静穏描写

  • haq******** さん
  • 2021年4月18日 10時12分
  • 閲覧数 77
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ディスク販売会社のパッケージ誇大文言は相変わらずだが、実話ベースでその当事者たちが演じたとされる映画内容は未知の世界に対する好奇心をそこそこ満たせるもの。
未知の世界と言ってもボスニアヘルツェゴヴィナではあるが・・

鉄くず拾いが生業のロマ人家族。その奥さんが体調を悪化させ手術を受けようにも無保険のため高額料金を事前請求され払えないとなると病院から門前払いされる。
鉄くず拾いでは到底稼げない金額だし福祉局?に持ちかけてもどうにもなりそうもない、困った旦那が思いついた方法は奇跡的ドラマチック手段ではなく、親類の被保険者証を借用し成りすまし受診するというもの。
ここで見ている側も「もしばれて断られたら悲惨だな・・・」と少し気をもむことになるが、幸いばれることなく手術成功。当日退院で家に帰ってみたら今度は料金未払いで電気切断・・

そんな踏んだり蹴ったりの境遇にありながらも、自転車操業的にその場その場で時に仲間の手を借り、時に自分の車を解体して奥さんの薬代を工面(一台解体しても二束三文にしかならないので見ている側も悲しくなる)。そんな風に貧しいロマ人一家の生活は今後も続いていくのだろうという、特別に何かを強く訴求するという意図が感じられないままエンドとなる。

しかし、出来る限り作為性を回避したようなドキュメンタリタッチの製作姿勢ゆえに、逆に彼の国におけるロマ人たちの厳しい境遇がじわじわ視聴者に伝わってくる効果があったと思われる。
雪降る寒い季節というのにも辛い状況を感覚的に増幅させられたが、電気を切断されても家の中には電気不要の薪ストーブがあるおかげで最低限の暖と食事にありつけるだろう、という「最後の灯」があったのは見ている側にとっても救いだった。

後、悲壮感などどこ吹く風のおてんば女児達が可愛かったのも良かった。

PS 上を投稿後にウィキを見たら主演男性の後日談は余りハッピーではなかったようだ。

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