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ビフォア・ミッドナイト (2013)

BEFORE MIDNIGHT

監督
リチャード・リンクレイター
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  • みたログ 868

3.71 / 評価:486件

全ての中年に捧ぐ。

究極ロマンチックで、ジュリー・デルピーの「私とキスしたいの?」にいまだ胸を撃ち抜かれたままで大好きな「恋人までの距離(ディスタンス) /ビフォア・サンライズ」。
私たちってやっぱり運命の相手なのか気のせいなのかの探り合いが楽しかった「ビフォア・サンセット」。
そして、またまた9年ぶりに作られた続編を、待ちに待っていたけど映画館で見逃してしまい、WOWOWで録画したけどもう少し待ち時間を楽しんでおこうと思って伸ばし伸ばしにしてましたが、ついに今朝、ビフォア・サンライズ時間にむくむくと起きて鑑賞。

相変わらずの会話会話会話会話会話会話会話、全編喋りっぱなしのウルトラ会話劇。セリーヌ(ジュリー)の下ネタ好きも健在。人前であろうが教会であろうが下半身への傾倒はノンストップ。喧嘩っ早さも変わらない。
編集の力に頼らないリンクレーター得意?の長回しテイクの多さと(ドライブや歩く2人を捉える長回しは大変だと思います)、アドリブは皆無で脚本の通りに演じたイーサン・ホークとジュリー・デルピーの役者根性に頭が下がります。二人はリンクレーターと共に脚本段階から参加してるようですね。

なんですが、、、
ちょっと待ってくれー!
あんなに焦らし続けた2人の関係だったのにいきなり子どもがいてファミリー設定…やりたい仕事があるのに子育てしなきゃいけないこととかジェシー(イーサン)の仕事とかいろいろ不満のセリーヌは口を開くと「私はデブで髪は薄くなった中年女」とか「あなたは私が寝た男で一番おっさん」とか、どこか「こんなはずじゃなかった」みたいな発言をまあまあする。実際、お腹はぽってりで胸との境目が曖昧になりつつあって、肩回りの肉付きもいい。いや、悪い?
あの、憧れたセリーヌが普通のおばさんに…
あのロマンチックはどこへー⁉︎

と思ったのは早計でした。

以下、ネタバレにつきご注意を。

ホテルの一室でしっぽりしかける
→胸も露わな喧嘩に展開
→もう愛してないなどとほざくセリーヌ
→川辺のカフェで1人やるせないセリーヌ
→タイムマシンを携えて現れるジェシー
→無条件で巨大な愛に気づかされるセリーヌと観客
→ゆっくり後退りするキャメラ(淀川センセリスペクト)
→ロマンチックは生きていたと両の拳を握る僕
→エンドクレジットで流れる曲が素敵

前2作のような時限の妙はなくなったけど、すべての中年に捧ぐ、見事な、あまりに見事な完結。もう9年後はいらない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ロマンチック
  • コミカル
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