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ルートヴィヒ (2012)

LUDWIG II

監督
マリー・ノエル
ピーター・ゼアー
  • みたいムービー 27
  • みたログ 119

3.66 / 評価:56件

人生は物語じゃない

  • joz******** さん
  • 2020年6月25日 20時23分
  • 閲覧数 627
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

ルードヴィッヒII。
ルキノ・ヴィスコンティ版が有名ですが、これは後に作られたドイツ版。

なぜドイツが作り直したか?

それはヴィスコンティがイタリア人だったからでしょう?

ドイツの映画は真面目な国民性が災いして(?)か、おしなべてツマラナイ。

この映画も例外ではありません。

どんだけ真面目なんじゃ?と言いたいほどです。

しかし、ルードヴィッヒIIという人物に迫る上で、真面目のどこが悪いんじゃ?

この映画を芸術作品に仕上げようなんて野心は感じられない。

だからこそ真実に近い人物像に迫ることが出来たのではないか・・・とぼくは思う。

ワーグナーとの関係、エリザベートとの関係、桁外れな浪費家、ゲイ・・・。

彼にはキーワードがいくらでも揃っている。

この豊富なキーワードのため、どんな人物像にでも描けるんです。

お分かりのように、それら豊富な情報が彼の本質を曇らせているんです。

映画は淡々と王位継承から水死に至るまでの経過を描きます。

だからこそルードヴィッヒIIの解釈に自由度が与えられるのです。

これは意表を突かれる描きかたです。

ある有名な人物の生きざまに、人々は当たり前のように「物語性」を求めてしまうんです。

物語となった途端、起承転結が必要になってしまうのです。

でも、よく考えてみてください。

あなた自身の人生に起承転結がありますか?

物語性がありますか?

そのときそのときを、ただ愚直に生きているだけでしょう?

ワーグナーの音楽をふんだんに使っているだろうという予想も外されます。

いかにもドイツ的。

だからこそルードヴィッヒIIに迫ることに成功した映画です。

評価はちょっと甘め。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
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