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祖谷物語 -おくのひと- (2013)

監督
蔦哲一朗
  • みたいムービー 55
  • みたログ 134

2.92 / 評価:111件

奇跡的な映画

  • kou***** さん
  • 2014年4月2日 0時41分
  • 役立ち度 11
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画は祖谷を舞台に自然と人間の関係を見つめなおすフェイクドキュメンタリーなファンタジー映画です。

都会の生活も気になるがお爺(田中泯)と自然に生きる生活を大切にするヒロイン春菜(武田梨奈)、都会の生活に失望して祖谷での人間としての再出発を賭ける工藤(大西信満)、まったく反対の立場のふたりを中心に美しい祖谷の四季を延々と描き、お婆とお婆が作る不思議な魅力をもつ案山子たち、自然保護を仲間たちと訴えるマイケル、トンネル開通後の生活に揺れる親とこどもたち…この魅力的なひとびとを日本を代表する名優と祖谷の人たちが一緒に演じていますが違和感なく不思議な空間を作り出しています。

人間にとっての自然は何か?故郷とは何か?ということを監督の手から離れて観客ひとりひとりの心に考えさせるような映画になっていました。

東京編で河瀬直美監督が重要な役で出演しているのが日本映画ファンには嬉しく、東京から再び祖谷に戻ったヒロインが最後にみた光景?は今も心から離れません!

デジタルの時代に厳しい自然に生きるヒロインを見事に演じきった武田梨奈は「裸の島」(新藤兼人監督)の乙羽信子が重なるほどの名演。

大西信満は「さよなら渓谷」以上にストイックな男を演じきりました。大西信満の代表作になると思います。

せりふなしの田中泯はフェイクドキュメンタリーを越してドキュメンタリーに至る神業の演技でした。「三姉妹 雲南の子」のワン・ビン監督の感想を聞いてみたいところです。

蔦監督には次の作品を期待しています。35mmとフィルムでどこまでも挑戦していってほしいと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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