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サッドティー (2013)

監督
今泉力哉
  • みたいムービー 21
  • みたログ 91

2.61 / 評価:59件

脳がひきつる特別なおもしろさ

  • amaguri_bouzu さん
  • 2014年7月1日 22時11分
  • 閲覧数 1522
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 『傑作でも秀作でもないがおもしろい』と某映画館の通信には書かれていたが、傑作で秀作でおもしろい映画だった。おもしろさの中に、背筋がゾクッとする瞬間も紛れ込んでいるのがスゴイ。公園のベンチに座るシーン、電車が後ろを通る瞬間、そしてすれ違う瞬間。その瞬間の良さに「今泉監督、恐るべし…」と唸ってしまう。

 予測不能の珍妙なカットで幕を開け、壮大な画で幕を閉じる。ロケーションもキャスティングもディレクション、そして今泉作品の核である脚本の面白さ、全てが揃い、前作『こっぴどい猫』と同じく傑作を見せてくれた。

 一発でファンになるくらい、役者さんたちも魅力的だ。朝日役の阿部さんは、もうこれからもずっとこのキャラを続けてほしいくらいにハマッていた。

 今泉監督は他の誰も真似できない映画を撮るのに、なぜ公開館数・回数・日数も少なく、総じて注目度が低いのか、本当に謎だ。『サッドティー』はちょっとトリッキーな場面も出てくるが、シネフィルの中でも「べき論」で映画を観る人の中には、ああいう表現を邪道扱いする人もいるだろう。でも、あの映画の流れの中で、それをポンと挟めることに驚き、そして笑った。基本的に静かな映画なのに、頭と気持ちがずっと動かされ続ける。

 青柳文子さんのファンかもしれないが、観客は大学生と思しき、若くおしゃれな女性が半数を占めていた。『こっぴどい猫』以前の観客層は知らないが、映画をありのままに受け止め、良いコスメや美容院を紹介するように周りに伝える力を持つ若い女性が、今泉監督の映画を支える層になるのかな?と思った。

詳細評価

物語
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