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宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海 (2014)

監督
加戸誉夫
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2.89 / 評価:146件

本当の2199を推理する

  • dio***** さん
  • 2015年3月22日 12時32分
  • 閲覧数 1579
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

「追憶の航海」は与えられた条件の中で最善をつくした総集編だったと思います。
ただヤマトのテーマの1つである「宇宙の広大さ」を表現するには出発点と終着点を明示することが必要であり、冥王星から始めたのは妙手のように見えて悪手だったかもしれません。
全盛期の黒澤映画が証明しているように本当に観客を興奮させるのは速度ではなく加速度ですしね。

さて、そもそも2199については出渕監督の構成案に対し西崎氏が
以下の3点についてダメ出しをしたとのことでした。

(1)森雪をイスカンダル人ユリーシャにする事
(これが却下されたため「森雪=ユリーシャ」のミスリードのみやることにしたとの事)
(2)古代守をガミラス将校で出す事
(3)ドメルの妻を反政府運動家のリーダにする事

このダメ出しがなければ2199は大傑作になったと思うのですが、
このダメ出しが致命的だったためビジュアル面では最高であるものの
ストーリー・キャラクター面では最大公約数的な、まずまずの出来にとどまったと思います。
本当におしいことをしました。

例えばなぜ森雪がイスカンダル人でなければならないかというと、
2199の最も大事なテーマは古代守のセリフ「異星人とも理解し合えるんだ」だと思いますが
(旧作ではこのテーマが古代守とスターシャの間で描かれたわけですが)
もしも森雪がイスカンダル人ならば、このテーマを古代進と森雪の間で
(つまり物語の中心で)描けたわけです。

※第7章についてのレビュー「初期案通り森雪=イスカンダル人であれば」も参照ください。

そこで初期案を踏まえて西崎氏にダメ出しをされる直前の2199(つまり本当の2199)を以下の通り推理してみます。

・物語開始の1年前、波動エンジンの設計図とメッセージを持って
 スターシャの末妹ユリーシャが地球にやって来る。
・ユリーシャの影武者兼教育係として森雪が選ばれる。
・ユリーシャは地球人の気持を理解するため地球人として生きることを学ぶ。
・テロにより、ユリーシャは記憶喪失に、ユリーシャをかばった森雪は意識不明となる。
・記憶喪失のユリーシャを森雪として土方がヤマトに乗船させる。
・リンケの精神攻撃で森雪はイスカンダル人ユリーシャとしての記憶が蘇る。
・自分は地球人ではないと悩む森雪の気持を秘密を打ち明けられた古代進が理解し二人の心が接近。
・七色星団戦でさらわれた森雪(ユリーシャ)は記憶が蘇っているのでガミラス語もペラペラ。
・レプタポーダでヤマトとディッツ艦隊が共闘に合意する。
・ディッツ艦隊が親衛隊艦隊を撃破し、ヤマトはガミラスの首都バレラスヘ。
・エリーサ・ドメルをリーダとする反乱軍はガミラスの首都バレラスを席捲する。
・ヤマトと反乱軍に対しデスラーは第2バレラスの建造途中工区を落として対抗。
・記憶が蘇っているのでガミラスのコンピュータの操作も自在な森雪(ユリーシャ)によって第2バレラスが爆破される。
・ヤマトがイスカンダルのスターシャのもとにたどり着くとそばにガミラスの将校(監視役)がおり、スターシャが止めるのも聞かずヤマトクルーに攻撃を仕掛けたので撃たれる。
 ヘルメットをはずすとそれはガミラスに洗脳された古代守だった。
・新見薫が中原中也の詩を利用して守の死の前に地球人としての記憶を蘇らせ洗脳を解く。
 守の遺体に抱きついて号泣する薫。
・スターシャが守の思念をコスモリバースシステムへ。
・ガミラス暫定指導者となったエリーサとディッツ父娘はガミラスの再建へ、
 ヤマトはコスモリバースシステムを持って地球へ。
 スターシャのお腹には守の子が。
 森雪(ユリーシャ)は古代進とともに地球人として生きることを決意する。

こんな2199が観たかったですね...

イスカンダル篇は今後もハリウッド版、3D版などリメイクが期待されますので、それらに向けて設定改善案も書いてみます。

・ヤマトに搭載された波動エンジンはかつて宇宙を支配したイスカンダルの伝説の波動エンジンであり、ガミラスの波動エンジンとは(波動砲を含めて)性能が全く違う。そこでヤマトは単艦でガミラス艦隊と渡り合うことが出来る。
・ガミラス人の青い肌は核戦争による放射能汚染に耐えるため
 過去に遺伝子改造をしたためである。
 (放射能のない通常環境でも生きられる)
 そこで他星侵略の戦略は「放射能汚染でその星の生物を死滅させてから
 ガミラス星の環境に準じたテラフォーミングを行う」というものである。
・イスカンダルはマゼラン銀河の人間達にとって祖国と言って良い星であるが、イスカンダルには超古代に祖先が地球から来たという伝説がある。
 それがスターシャが地球を援助した理由であり、偶然それを知ったデスラーが地球にこだわった理由である。

詳細評価

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