軽~く投げてみました ・・・ って感じ。
- Kainage_Mondo さん
- 2014年2月2日 19時22分
- 閲覧数 654
- 役立ち度 8
- 総合評価
バットをへし折ろうという剛球でもなければ、空振りを取ろうという変化球でもない。とりあえず草っ原で軽くキャッチボールのつもりが、 “作品” よばわりされてしまってバツが悪い ・・・ そんな感じの小品だった。
予告編が余りに冴えなかったのでパスするつもりだった本作。時間調整のために観たのだが、のっけに アントニオ・バンデラス と ペネロペ・クルス が登場して吃驚。ただ豪華な雰囲気はそこ止まりで、話に夢中になった バンデラス が、車輪止めを外し忘れると云うのが2人のお役目だったのだ。降着装置とやらの故障の原因なんだって。
飛行機の中の話が殆どなのだが、飛んでる感が皆無。いかにもチープなセットでやってますって感じで窮屈のひと言だ。天気の良いマドリードの街角にカメラが下りた時は、ホッと息抜きが出来たものね~ しかも ! こことラストに登場するルティという女性に扮する ブランカ・スアレス の可愛いことね ! 彼女を見れただけでも本作を観た甲斐があったというものだ。
ゲイだのバイだの SM ~ ボンデージだの、これまでの アルモドバル監督 の諸作でもったいぶって語られてきた事のエッセンスが、コックピットから CA から乗客の皆に至るまで満遍なく振りかけられ、大惨事に至るかも~という危機的状況のなかで、メスカリン ( ペヨーテなるサボテンに含まれていた物質を合成した幻覚剤 ) を仲良く飲んで仲良くぶっ飛ぶ~というのがクライマックス ! ! という呆れた話。決して嫌いではありません ( 笑 )。90分という尺もちょうど良かった。
ラマンチャ空港へ強行着陸 ! というスペクタクルの期待も、がらんとした無人の空港施設を数ショット入れることで見事にいなし、低予算の模範とも思えた本作。決して嫌いではありません。
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