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パラダイス:希望
2014年2月22日公開

パラダイス:希望

PARADIES: HOFFNUNG/PARADISE: HOPE

R15+912014年2月22日公開

シャオフー

4.0

いっこうにやせる気配なし!

ウルリヒ・ザイドル監督の3部作で、本作のみ鑑賞しました。 「希望=13歳の女の子」「愛=その母親」「神=その叔母」 という繋がりのある話だったようですが、個別でも楽しめました。 夏季休暇で一人旅行に出る母親は娘を“合宿”(肥満だけでなく 虚弱少年もいたので日本でいう健康学園でしょう)に預けてしまう。 恋をしたい年頃のメラニーは、ほとんどが肥満児と指導員のみという 隔離された状況の中で、大人の匂いがする保健担当の医師のもとへ 通いつめる。父親ほどの年齢差にもかかわらずまんざらでもない様子 をみせる医師であったが、想いはなかなか噛み合わない―― あらすじはこんなもんで複雑な展開はありません。 ひたすら、欲情とモラルのせめぎ合いを見守ったり、肥満児たちの 生態を眺めたりするだけです。よーく見ると、太っていても腰の “くびれ”がある女子もいるんだなという、別に知らないままでも 良かったのにということがわかってしまったりします。 窮屈な二段ベッドで一晩中“恋バナ”に盛り上がったり、どうやって 持ち込んだのかビールを飲んで大騒ぎしたり、食堂へ忍び込んで 盗み食いをしたりと、修学旅行でやりがちなことはどこの国でも共通 なわけです。もちろんバレたら指導員の厳しいお仕置きがあります。 浜で寝そべるセイウチのように、罰として廊下でうつ伏せにさせられる 少女たち・・・・・・。全体的に「人間が整然と連なるおかしみ」を 偏愛しているであろう監督の個性が光ります。 さて、合宿に参加した児童たちはやせることができたのか? メラニーと医師との禁断の恋(?)はどのような結末をみるのか。 その答えは―――あなたの心の中に。 都内は上映が終了しましたが、以降も各地で観ることができますよ。 余談:二人組女性をナンパするときは、いずれが好みであっても    華やかな方に声をかけるのが正解です。

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