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ヨコハマ物語 (2013)

監督
喜多一郎
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3.44 / 評価:68件

帰る家のあること、待つ人の居ることの幸せ

  • fg9******** さん
  • 2017年5月11日 12時55分
  • 閲覧数 551
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 …あらすじは、解説のとおり。
 サッカー場の芝生のグリーンキーパーの仕事をしていた田辺(奥田瑛二)は定年退職の日を迎え、同僚たちから感謝されて帰宅の途につくと、長年連れ添っていた妻が亡くなってしまっていたので愕然、呆然自失してしまう。
 そして、田辺が49日の墓参りをしている最中に、何やら別の墓前に向かって悪態を吐いている女性・七海(北乃きい)を見かけたので、声を掛けると突然倒れ込んでしまった。
 田辺は、そんな彼女を已む無く自宅に連れ帰ることとした。
 キャリーバックを引き摺っていた歩いていた七海は、住んでいたアパートを家賃滞納で追い出されていて、3日も食事をとれずに空腹で倒れてしまったのだった。
 で、田辺の家は広くて空き室が何部屋かあったので、七海はそのまま田辺の家に居候を決め込むこととする。
 七海は、ストリート・ミュージシャンを発掘してのマネージャーだったが、発掘したボーカル(ボーイフレンドでもあった)に裏切られてしまったのだった。
 北乃きい演じる七海の憎めない図々しさと、明るくてポジティブな言動が心地良く、また、幼い頃に両親を亡くしていて苦労もしているので、彼女の放つ一言一句にはついつい皆が納得してしまうのだ。
 その皆とは、児連れのシングルマザー(佐伯めぐみ)、大学院出のエリートながら一向に住宅販売の成績が上がらない女性営業マン(菜葉菜)で、七海とともに田辺の家でシェアハウスするようになる。
 その合間合間に、田辺の亡き妻(市毛良枝)との思い出のシーンが挿入されつつ、それぞれに問題や悩みを抱えた人たちが、七海の闊達さに引き上げられて、幸せな新たな人生に向けて一歩ずつ踏み出していくストーリー。
 ストーリー的には大した目新しさがある訳でもないが、帰る家のあること、そこに待つ人の居ることのささやかな幸せを味わえる、一見の価値がある作品だった。
 最近観た『上京ものがたり』を始めとして、北乃きいちゃんは随分と演技の幅が広がってきており、将来が楽しみな女優さんだ。

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