2014年4月12日公開

アクト・オブ・キリング

THE ACT OF KILLING

1212014年4月12日公開
アクト・オブ・キリング
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

1960年代のインドネシアで行われていた大量虐殺。その実行者たちは100万近くもの人々を殺した身でありながら、現在に至るまで国民的英雄としてたたえられていた。そんな彼らに、どのように虐殺を行っていたのかを再演してもらうことに。まるで映画スターにでもなったかのように、カメラの前で殺人の様子を意気揚々と身振り手振りで説明し、再演していく男たち。だが、そうした異様な再演劇が彼らに思いがけない変化をもたらしていく。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(91件)

不気味19.7%恐怖19.7%絶望的15.7%悲しい9.6%笑える7.6%

  • sss

    2.0

    虐殺を知るきっかけにはなった

    オリジナル全長版166分観た。 早回しで観ても長過ぎてクソ面白くない。 虐殺の事実を伝え残す試みは評価できるがそれ以外は全部ダメ。 素人のお遊戯で内容薄い。 針金使用の殺人くらいしか表現されていないが、本当はもっといっぱい残酷なことがあったに違いない。 表現不足で期待外れ。 /3.0(202112)

  • hik********

    4.0

    史上最恐のドキュメンタリー・コメディ。

    デヴィ・スカルノというお方をご存知だろうか。通称、デヴィ夫人の事である。 日本のテレビ番組、特にバラエティ番組が好きならタレントとして知っている方は多いと思う。 恐らくイメージだと、豪邸とゴージャスな衣装に身を包み、どこかユーモラスな言動が笑いを誘うような貴婦人、大体そんな風なイメージではなかろうか。 ではデヴィ夫人とは、そもそもどういうお人なのかをご存知であろうか? 実はデヴィ夫人は、本編に出演こそしていないが、本作のストーリーの歴史的な背景と極めて重要な関係がある、非常に貴重なお方なのである。 具体的にどう関係しているのかについては、長くなるのでここでは割愛するが、所謂、生き証人というやつである。 しかも日本語が堪能なので、尚のこと日本人からしてみれば大変に貴重だ。 ちなみに本作のトークショーでは監督と共に登壇し、当時の戦慄の日々を赤裸々に語っていた。 前置きが長くなったが本作。 前代未聞、と言うより寧ろ空前絶後と言うべきタイプのドキュメンタリー映画である。 ドキュメンタリー映画の歴史を変えたと言ってもいい。 この映画の背景にはインドネシアの大虐殺の歴史があり、その加害者たちは日々、歌い踊り、ゴージャスな暮らしをしている。 また華僑の人々からは日々、恫喝当然で金銭を巻き上げている。 この現状を、団体、軍、あまつさえ政府までもが、完全にそのダークサイドの歴史を正当化しており、 この体制は現在も続いている。もう、この時点で絶句してしまうほどの衝撃である。 だが、それ以上に衝撃的なのが、その大虐殺を当事の加害者たちが映画制作の名目で再現する、という内容である。 それが本作「アクト・オブ・キリング」なのだ。 当時の虐殺のノウハウを、実に愉快に、まるで楽しかった思い出を語るかのように再現する加害者たち。 もはや狂気をゆうに通り越しており、まさに恐怖であるのだが、それに輪をかけて更なる衝撃的なのは、彼らが行なっている制作のクオリティが、完全に学芸会レベルだという事だ。 雄大な滝をバックに、安っぽい衣装の出演者たちがゆらゆらと踊ると言う、実に奇妙なオープニングから始まる。しかも中には巨漢の男が女装をしている。 一見、明らかにギャグとして思えないのだが、彼らがやっている事自体はおぞましい大虐殺である。 そういったシーンを淡々と見せていくので、観客としては見ていて頭がおかしくなってくるのだ。 もっとも、彼らの行いはあくまで“再現”なので、直接的な描写は一切、出てこない。 しかし、その再現と説明が克明なまでにリアルな為、観客に脳裏に生々しく惨殺の光景が浮かび、見事に補完される。 子供をぬいぐるみに見立てるシーンなど正にそうである。 完全におふざけのシーンにもかかわらず、ズタズタに切り裂かさるぬいぐるみを見て、吐き気を催したのは私だけではないはずだ。 ゾッとするほどの恐怖と、実のくだらない笑いが混在した、まさに史上最恐のコメディである。 難点としては、単純に本編が長すぎるという点か。 120分はドキュメンタリーとしては長すぎるし、特にオリジナル全長版に至っては3時間弱という長編で、それでなくとも本作、1シーン1シーンが非常に間伸びしており、率直に言って飽きてくるのだ。ここが実に勿体なかった。 90分〜100分なら丁度よかったと思う。 インドネシアという国自体を揺るがしかねない、政治的にも非常に重要な必見の作品である。 ちなみに同監督作の「ルック・オブ・サイレンス」という姉妹的作品もありますので、そちらも是非。

  • たりー

    5.0

    とりあえず

    戦時中における悲劇っていう事でいいんじゃないでしょうか? その状況に若い時に置かれた彼らのおじいちゃんやおっちゃんの話 この映画について語るには余りにも倫理や戦争についての要素が深い ただその重層的な切り口で、とにかく考えされられるという意味で星5です

  • dkf********

    2.0

    視点は斬新だが、それだけだった・・・

    インドネシアで起きた共産党員虐殺の史実において、自らを革命の英雄だと思い込んでいる元民兵達に当時やったことを再度実演してもらい、それを映画にしたという奇想天外なドキュメンタリー。確かにこんな映画は観たことがない。それを企画倒れにせず、撮りきっている点はたいしたものだが、その発想の斬新さ以上のものはないというのが正直な印象。 劇場公開時にはミニシアターで立ち見が出るほどに話題になった作品だそうで、ここでの高評価にもつられて期待したのだが、ドキュメンタリーとしての凄みをいまいち感じられないまま、つまらなさばかり感じてしまった。少し自分の中で鑑賞前のイメージを膨らませすぎたのかもしれない。 むしろ何千人もを虐殺した殺戮部隊の指導者達が何の罪にも問われずにのほほんと暮らしていているという彼の地の現状が凄い。 世界にはそういうあり得ない民度の国もあるという事実を曝け出したという意味では価値がある作品とはいえるが、あえておススメはしない。 時間を置いていつか観直してみようと思う。

  • mam********

    4.0

    英雄か孤独な道化か

    長尺バージョンで視聴。 過去の行動を自ら再現していくことで、罪の重さに気づかされてしまう。これまで胸の奥底に押し込めていた感情が溢れ出してしまう。 精神科の療法のようだが、これは、虐殺犯が、再現映画に自ら出演する、というかなり特殊な状況のドキュメンタリーである。 主人公のアンワルたちは、「プレマン」と呼ばれる民兵というかやくざ。インドネシアの1960年代の「共産主義者」大量虐殺の実行犯たちで、今も「英雄」扱い。堂々と町を闊歩し、市場でショバ代を巻き上げてもどこからもお咎めなし。裕福。 しかし、周囲からはどこか一歩距離をおかれているように見えた。みんな、彼らに会えば、その「業績」を持ちあげるが、自分はそんなに深いつきあいではない、ということもアピールしたいようだ。扇動に関わっていたのに「殺しの現場そのものは見ていない」という新聞社経営者。過激すぎる気勢をあげるシーンは「あくまで映画用」と言ってそそくさと去る政治家。彼らを裏から支援してきたはずの西側国家、権力者たちは自らの手は汚さなかったわけだし、これからも極力、関わり合いを避けるだろう。 アンワルたちは虚勢と孤独の狭間にいるのだ。 だからこそ、自分のたちの生きざまをせめて映像に残そうとして、この映画の製作に賛同したのだろう。カメラに向かって楽し気に殺人方法を教える冒頭から、リアルに吐き出すことをおさえられなくなる圧巻のラスト15分まで、彼の心情の揺れ動くさまが、台本があるかのように描かれていく。元々、殺人の方法も好きな俳優の真似をしながら考えていたというアンワルは、常に演技し続けなければ精神の平衡を保つことができなくなっているのかもしれない。 ラスト近く、大きな滝の前で天国に迎えられているような奇妙なシーンの出来上がりを喜ぶアンワル。そして、自分が責められ役になって苦しむ演技をしている様子をテレビで自慢げに孫に見せるアンワル。 歴史の教科書にはけっして残らないであろう一人の男の心の中にあった自分の人生の肯定への渇望と否定されることへの恐怖。そのモザイクのような心情の積み重ねは一体どこへ向かっていくのだろう。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
アクト・オブ・キリング

原題
THE ACT OF KILLING

上映時間

製作国
デンマーク/インドネシア/ノルウェー/イギリス

製作年度

公開日