2014年5月31日公開

罪の手ざわり

天注定/A TOUCH OF SIN

R15+1292014年5月31日公開
罪の手ざわり
3.3

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

山西省の村で共同所有していた炭鉱で、利益を吸い上げられてきた炭鉱作業員(チアン・ウー)。重慶の妻子に出稼ぎとうそをつき、仕送りを送る強盗(ワン・バオチャン)。かなわぬ恋を続けて年を重ねきた湖北省の女(チャオ・タオ)。職を転々とし、ナイトクラブのホステスとの恋に思い悩む男(ルオ・ランシャン)。虐げられてきた彼らはついに事件を起こしてしまう。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(31件)

絶望的26.9%切ない17.9%悲しい11.9%不気味10.4%恐怖6.0%

  • dkf********

    4.0

    中国社会の歪みをあぶり出した衝撃作

    最初のわずか3分でグッと胸ぐらをつかまれる。まだ映画のストーリーの中に入り切っていない観客にはあまりに衝撃的過ぎるイントロダクションだ。この部分だけで、これがただならぬ作品だとわかる。 キーワードはバイオレンス。それもその描写に甘さがなく、観ていて不快感の方が強くなる。特に1話目のチアン・ウーの話などは「八つ墓村」の虐殺シーンを観るかのようにショッキングだ。 それまでのジャンクー監督とは明らかに作風が違う。ただ、変化球の多かったこの監督作の中ではストレートにその生々しさが伝わる分、見やすいとはいえる。 描かれる4つの話はすべて実話だそうだ。つまり、この作品全体に漂う閉塞感と背徳感、絶望感こそ、急激な経済成長の裏で現在の中国が背負っている歪みそのものであり、監督の強烈な皮肉を込めた社会派映画といえるかもしれない。 まあ、何を言ってもこんな映画、絶対他人には薦められないが!

  • new********

    5.0

    ジャ・ジャンクーの新境地

    前作の「長江哀歌」は、壊れゆく街の今と共に、疎外された庶民の姿を淡々とありのままに描き、じわじわと切実な悲しみを感じさせられる作品だった。  今回の作品でも、疎外された人々の不器用な、時には屈折した生き方が描かれ、 人を殺める際の暴力的な手段を、猟銃から拳銃、ナイフ、自らへと徐々に弱めていき、精神的なインパクトに移行させていく見せ方で、本作では悲しみの中にじわじわと怖さを感じさせられた。  劇中の台詞「人生は自分のものよ 他人はどうでもいい」。いろんな解釈ができるメッセージ。 罪の手ざわり。感触は様々、全く感じない人もいるだろう。  “中国の今”を映し出すジャ・ジャンクー作品には、いつも心を揺さぶられる。

  • fg9********

    4.0

    悲しみの中にじわじわとした怖さが感じられ

     …あらすじは、解説のとおり。  実際に中国を揺るがした4つの事件をオムニバス形式で描いた作品。  自分が拙い文章を綴るよりも、ジャ・ジャンクー監督が自ら語っているので、それを拾ったほうが解かり易いだろう。  『一つ目の山西省の事件は、社会が生んだ暴力。  司法・法律的な暴力です。  みんなが取り合ってくれない、自分の行動を阻害される。  そういった社会から生まれた事件です。  二つ目は、個人に根ざした暴力です。  地方の窒息しそうな閉ざされた社会。  そこに暮らしていても、生き生きと暮らせない精神的な困難や、淋しさ。  強盗や殺人を犯しますが、わりと個人に根ざした暴力です。  三つ目の女性のストーリーは、一言でいうなら『尊厳』の問題。  人間としての尊厳を傷付けられ、生きていく価値を守ろうとしたときに、自分が受けた暴力に対して、暴力が出てしまった。  四つ目は、隠された暴力。  工場やナイトクラブの給料はどうなっているのか。  誰が家族の家計を支えているのか。  直接的ではない、隠された側面がありました。』  これに、ウォルシュさんの感想を付け加えれば、他に何も書くことのない十分に見応えのある作品だった。  『今回の作品でも、疎外された人々の不器用な、時には屈折した生き方が描かれ、人を殺める際の暴力的な手段を、猟銃から拳銃、ナイフ、自らへと徐々に弱めていき、精神的なインパクトに移行させていく見せ方で、本作では悲しみの中にじわじわと怖さを感じさせられた。』  特に、『人を殺める際の暴力的な手段を、第1話の「猟銃」→第2話の「拳銃」→第3話の「ナイフ」→第4話の「自ら」へと徐々に弱めていき、精神的なインパクトに移行させていく見せ方』、という視点には眼から鱗だったので、☆一つプラスさせていただきました。

  • カッチン

    3.0

    斬新で真を捉えてるかもしれないけど・・・

     斬新で真を捉えてるかもしれないけど個人的にはちょっと難しかった(^_^;) 各社社会の上流部分の表現がが今ひとつで、必死に生きる惨めな部分だけが象徴されている感が否めなかった。。。

  • kps********

    3.0

    変わらない中国を見た

    とりあえず、なんでそんな劇画タッチやのんw 急速に変化する現代の中国を舞台に、その歪がもたらす悲劇を現実に起きた事件をもとに描いた衝撃の傑作との解説がありますが、その劇画タッチの映画臭い演出は折り合い悪いんじゃないでしょうか? 現代中国の問題点を切り取るJ・ジャンクー監督という事で、もっと自然な映画かと思ってたら、結構映画してました(笑) いや、意外とそっちの方が面白かったんですが、監督の作風としてはどうだろう?と思ってしまいましたが、皆さんは如何だったでしょうか? あと、急速に変化する中国の歪を描いているんだろうけど、個人的には相も変わらない中国を見せられた気がしました。 ラストのお話くらいかなあ、現代の問題っぽいのは。 あとのお話は昔からの中国だなあと感じましたね。 勝手に関所作って金取ってるし・・・ 払わんと暴力w この監督さん風景描写があまりにも美しくて、中国の美麗で広大な景色見てると否応なく中国4000年の時を感じるんですが、そこに京劇の水滸伝とか流すもんだから、時代の変化よりむしろ「変わらない時」を感じてしまい、水滸伝の頃の時代とそんな変わらんのでは?と思わされて、なんとなく安心感のような物を覚えてしまいました。 日本人のような効率と能率で拡大されたらヤバいとの思いが無いでもないので、こんな感じでグダグダやってて欲しいなあとか思わんでもなかったです。 農民一揆とか連発してほしいです(笑) しょーもない事書きましたが、隣国として警戒しております。 3つ星でお願いします。

スタッフ・キャスト

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チャオ・タオシャオユー(小玉)
チアン・ウーダーハイ(大海)
ワン・バオチャンチョウ(周)
ルオ・ランシャンシャオホイ(小輝)
チャン・ジャーイーヨウリャン(佑良)
リー・モンリェンロン(蓮蓉)

受賞歴

カンヌ国際映画祭第66回

脚本賞

基本情報


タイトル
罪の手ざわり

原題
天注定/A TOUCH OF SIN

上映時間

製作国
中国/日本

製作年度

公開日

ジャンル