2014年7月12日公開

リアリティのダンス

LA DANZA DE LA REALIDAD/THE DANCE OF REALITY

R15+1302014年7月12日公開
リアリティのダンス
3.6

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

1920年代、軍事政権がはびこるチリの小さな村トコピージャ。アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)は高圧的な父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)と、息子を自分の父親の生まれ変わりだと信じる母サラ(パメラ・フローレス)と一緒に生活していた。一方学校では、ロシア系ユダヤ人であることからいじめられていた。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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作品レビュー(53件)

不思議12.2%ファンタジー11.0%不気味9.9%切ない8.7%笑える7.0%

  • smy********

    2.0

    極めて個人的なものに、興味を持てるかどうか

    監督自身の救済というだけの映画。ホドロフスキー信者向けの新約聖書といったところ。 アーティスティックな表現方法というか、描き方は、監督の自由だよね。 リアリティで描くと個人的になりすぎてしまって、誰も見たかないだろというところで、アーティスティックな方向に、監督たちは折り合いをつけて、自分の色を出していくようだ。知ってるところだと、フェリーニしかり、寺山修司しかり、庵野秀明しかり… 内容は極めて個人的なものであり、嘘を多く含むため、あとはそのアーティスティックな表現に惹かれるかどうかだが、これはあんまり好きじゃなかった。 過去とどう折り合いをつけて現実を生きていくのか、という結末にどう進んでいくのかを見ていくなかで、幼少期のエピソードの羅列には、無駄が多く感じてしまった。 私はホドロフスキーの大ファンではないのだ。

  • zas********

    4.0

    実験的と言えば聞こえはいいが

    あまりにも生々しくてブリキの太鼓を思い出した。 あの作品はモザイクどころか性行為時の音にまでピーがはいったくらい。 そしてこちらは障害者をいやってほど登場させて思いきり蹴ったり、主役はフルヌードになって排尿シーンまで。ショッキングな映像にストーリーを追うことができず、2回目に少し舞台と家族の立ち位置がわかってきて そのあと監督の自伝という情報のもとに3回目の鑑賞となり、やっと映像の美しさに気づく。 折しもウクライナで民間人の虐殺のニュースが飛び込んできたタイミングでこの大作に出会うとは。

  • 一人旅

    5.0

    信仰の回復と家族の愛情

    アレハンドロ・ホドロフスキー監督作。 1920年代のチリを舞台に、少年アレハンドロとのその家族が辿る数奇な運命を見つめたドラマ。 『エル・トポ』(1969)『ホーリー・マウンテン』(1973)『サンタ・サングレ/聖なる血』(1989)のチリが生んだカルトの巨匠:アレハンドロ・ホドロフスキーが『ホドロフスキーの虹泥棒』(1990)以来23年ぶりに監督復帰を果たした幻想的人生譚の傑作で、監督著作の半自伝的同名小説をホドロフスキー流美学に基づき映像化しています。 1920年代、独裁政権下のチリを舞台に、少年アレハンドロ(モデルはホドロフスキー監督本人)と両親(父:ハイメ/母:サラ)の辿る人生の変転と家族愛を、現実に溶け込んだ幻想的イメージの奔流の中に描き出しています。 エル・トポやホーリー・マウンテンといったキャリア初期の作品群と比較すると明快シンプルな作劇が万人受けし易い作品で、反ユダヤ主義的20年代チリ社会の中で生きるロシア系ユダヤ人一家の苦難と愛情が語られていきます。最初の主人公は息子:アレハンドロ視点ですが、物語の後半からは父:ハイメが主人公にバトンタッチ。そこで描かれるのが、父親の“信仰の回復”。父親は共産主義者で家の壁にはスターリンの肖像画が飾られています。ソ連では信仰が禁じられていましたから(1920年代は宗教的弾圧が特に苛烈でした)、当然のことながら父親もそれに従いユダヤ人としてのアイデンティティーを捨ててスターリン信奉者・共産主義信奉者としての生き方を貫くのです。それは息子に対する彼の言動にも反映されていて、何かあるとすぐに暴力的手段で息子を抑え込もうとします(息子に麻酔なしで歯科治療を強制する“拷問”まで…)。しかし、やがて聖者との邂逅が強権的父親の心を優しく開放していきます。スターリン似の風貌もキリスト風に変化し、“神を信じる者”として生まれ変わってゆくのです。 本作は監督自身の少年時代の実体験に基づいたホドロフスキー流人生賛歌であり、失われた信仰の回復とユダヤ人としてのアイデンティティーの確立、そして精神的&物理的にも散逸していた家族の愛情を現実と幻想的風景をない交ぜにした独自の世界観の中に現出させています。四肢を欠損した人間や小人症、半裸にピアスの行者、街を行き交う白仮面の人々などホドロフスキーならではの怪奇的モチーフが随所に散りばめられていますし、顔面に“おしっこ”を垂れかけるという激烈な性的趣味までしっかり取り入れられています。

  • yam********

    4.0

    「暴君父さん」と「超自然母さん」と「変な僕」

    監督アレハンドロの父、ハイメの物語 元マッチョなサーカス団員、今下着屋さん 下着に顔をうずめ深呼吸するとたまらなくなっちゃう 無心論者 共産主義者 スターリン主義者 ウクライナ出身のロシア系ユダヤ人 暴君として妻と子に君臨している 商売は成功していても、町に溶け込めない 経済的に成功していても、異物としての寂しさ 愛に飢えた淋しい男 暴君や独裁者に密かに憧れを持つ、弱い男 彼は恩人や妻の愛により、神を受け入れ、過去の自分を捨て、本当の自分を認める勇気を持つ 一家は町を捨て船に乗り旅立つ 監督の父を見る目は、厳しいね! 何より、妻であり母であるサラの寛容さと超自然的能力は偉大なり! 聖水でペストを完治! 監督のマジックリアリズムは母の影響なり! 闇の恐怖の克服、敵から見えない存在になる方法、母の教えは詩的場面にあふれている! 暴力的に抑圧する父の弱さを見つめ、控えめな母の強さを見つめる 男の弱さと女の強さ 本作のアレハンドロは内向的で優しいけど周囲に馴染めず孤独な子、ちょっと変わった男の子。 次作はいよいよ青年アレハンドロが家族を捨て芸術に目覚める物語。 本作よりもさらに魔界的で祝祭に溢れた名作です。

  • mai********

    1.0

    凄いと言いたいけれど

    脳内回顧録を現実と空想世界の境界線でダンスしているような作品は その世界観の芸術性を理解できるだけの感性の器を持っている人だけのモノ。 知性や感性の器をどれだけ磨いてきたか? あるいは、そこが如何に無垢なままか? そのことを見る側に問われるのかもしれません。 私には難しい世界でした。 どんな世界でも、どのような場所であっても 母の強さは共通なのかなと感じるくらいがせいぜいでした。 まだまだなんでしょうか? それとも私には合わないだけなのでしょうか?

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
リアリティのダンス

原題
LA DANZA DE LA REALIDAD/THE DANCE OF REALITY

上映時間

製作国
チリ/フランス

製作年度

公開日