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バッド・ガール

バッド・ガール

GIRLS AGAINST BOYS

93

sup********

3.0

田嶋〇子こじらせた結果

"男に襲われた女の復讐劇"だと思って観たわけだけれど、 物語的にはそうなんだけど、若干テイストが違うような気がする。 もっと面倒くさいノリ。 いきなり、"会田誠"という、以前ニュースにも乗った日本のアーティスト(変態的)の名と作品が出てきて、若干普通じゃないノリの匂いが。 結果的にその匂いは正しくて、エンタメ性は若干足りない。 女性が襲われ、犯人にリベンジするっていうのは結構映画化されている物語で、 こういっちゃなんだけど、エンタメ寄りの作品が主。 女性主人公に大義があり、見る側もそこに同調して、やったれやったれ、 という感じで見るわけだが、本作の主人公たちは若干どころか結構様子がおかしい。 被害者である女主人公は、確かに被害者ではあるが、結構ビッチである。 不倫としって付き合った相手にフラれ、自暴自棄になって男どもと遊び、 散々誘惑しておいて寸止め。 それにキレた男(一人)に襲われるわけだけれど、 まぁビッチはさておいて、"襲われて仕方がない"というのは無いわけで、 その男に対する復讐は大義として立つ。 しかし、そこでサイコ・ぶちゃいく・ビッチに載せられ、 男の友人やらを含めて殺し出す。 それは大義を遥かに逸脱している行為で、感情移入はしにくい。 まぁただでさえビッチの時点で感情移入はしにくいんだけどね。 この映画、正確に言えばリベンジ系ではなくて、 バイオレンスムービーと呼ばれる類だと思う。 襲われた、フラれたってのは切っ掛けで、 狂気の側に立ってしまった女たちの青春映画的な。 リベンジ系って倫理の上にあり、演出もリアルを重視し、行為自体はハードだけれど、 なんつーか、立ち位置は"正常"に位置する。 ただ、本作の場合は、"異常"に位置しているって言えばいいのかね。 演出面もちょっと独特て、リアルと言うよりは抽象的。 洋タイトルが"GIRLS AGAINST BOYS"。 つまり、"少年に対する少女"って事で、男も女も象徴的に描くっていうテーマなんだろうと思う。 そう視点からすると、面白味はある。 画作り自体は結構好きで、なかなか面白い構図のシーンが多い。 この辺りのセンスはある。 ただ、演出面も含めて異常を極限まで突き詰めているか、と言うと、 そこまでは今一歩足りてない。 コスプレした能面女が剣振り回してるシーンとかは凄い良かったんだけど、 象徴的なのはそんなもん。もっと全体的にあの画に象徴されるような演出に舵きっとけば、 "カルト映画"として評価されたかもしれん。 もっと狂気を突き詰めて、見る側に嫌悪感与えるくらいに。 その辺り、踏み込みがかなり浅い。 じゃぁエンタメ性があるかっていうと、無い。 演出は全体的にじっくり、と言えば聞こえはいいけど、トロい。 何より、エロが足りない。乳が足りなすぎるだろうがぁぁぁと新春から立腹。 観客に対しても寸止めだ。 主人公の内面を描いているかと言えば、そこも物足りない。 雰囲気はあるんだけど、なんか乳、いや、物足りない映画だった。

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