ここから本文です

大人ドロップ (2013)

監督
飯塚健
  • みたいムービー 76
  • みたログ 419

3.70 / 評価:287件

流石半分/ガッカリ半分

  • ooi***** さん
  • 2014年5月11日 6時51分
  • 閲覧数 1020
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

高校生の男女4人の悶々としたひと夏を描いた飯塚健監督作品。「彩恋 SAI-REN」同様に登場人物の配色や、この世代だから許される未熟な心の葛藤を嫌みのないセリフ回しでヴィヴィッドに描く巧みさが作品の魅力なのだけれど、観終わった後に"佳作"感が漂わない。

由と始と杏と春。4人のキャラクターは魅力的で、甘酸っぱいやりとりも会話の妙も好感持てる。始が受けるイジメや春の男関係や由の家族構成といった、周辺の人間関係の説明描写をズバッとそぎ落としたピントの合わせ方も巧み。

だから余計に杏の家族のくだりが冗長に映った。小中校問わず、憧れの彼女の転校劇はいつの世も唐突なものなのだ。主人公にとっては転校の理由なんて本当はどうでもよいのだ。

そしてこの物語の主人公である由(池松壮亮)のどっちつかずな杏と春への思いが、どっちつかずなままで物語の起承転結に併走できていない。

時間軸を交錯させる中で物語の進行を裏でコントロールしていた、10年後の"今"という原作にはないイベントを敢えて付け加えておいて、「いや~あの頃の僕ら、イタかったねー」なんてセリフを洩らされた時点で、この作品自体が傷んでしまった。むしろイタいのはこの子達ではなくて、年上女との初体験や別れ際のキスといった陳腐な演出の方である。 

前々作「荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE」で、身銭を切って観に来る観客を馬鹿にしたような劇場公開作品に手を貸した飯塚監督。おかげで前作は観逃してしまった。「彩恋」では「『子供って大変じゃん』といったところを描きたかった」という思いがそのまま作品の魅力に結実していた。当時監督は27才。再び高校生を主人公にした作品という事で期待したものの、流石半分/ガッカリ半分でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ