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そこのみにて光輝く
2014年4月19日公開

そこのみにて光輝く

R15+1202014年4月19日公開

kaz********

4.0

愛こそ生きる希望を切り開く力だ

呉美帆て女性監督でしょ。こんな大胆な映像を撮っていいんでしょうか。池脇千鶴の全裸はもちろん、高橋和也も綾野剛も全裸にするなんて凄すぎる。  パチンコ屋で達夫と拓児はライターを借りたことがきっかけで友達になる。拓児は達夫を家に連れて行き姉の千夏を紹介する。達夫は採石場の死亡事故で仕事を辞め無為徒食の生活。拓児は前科があり町のボス的存在である中島の下で働いている。千夏は週3日イカの加工場で働いていたが、稼ぎが足りないので夜は体を売っていた。それだけでなく中島の女にもなっていた。千夏に惹かれた達夫は千夏と肌を重ねた。達夫は中島に『千夏から手を引け』『家族を大事にしたら』と直訴する。それを根に持った中島は千夏を車で連れ出し『保護司に出す報告書しだいで拓児の仮釈放はなくなる』と脅しセックスを迫る。暴行を受け帰宅した千夏を見た拓児は、祭りの宴席で酒を飲んでいた中島に・・・・・・・。  拓児は言葉は乱暴でも愛嬌があり社交的だったので前科があったとは思えない。その姉思いの拓児が姉の顔の傷を見てとった行動はよくわかる。私もそういうシチュエーションに立たされたら同じ行動をとったかもしれない。  拓児は前科があってまともな職に就けない。父は脳梗塞で母はその介護となると、家計の負担は自ずと千夏にかかってくる。誰も千夏を責められない。しかし、達夫は『こんな仕事止めれ』という。そういうからには、自分も働かずパチンコ三昧では言う資格はない。『山の仕事に復帰しろ』と言う松本の誘いに、事故のトラウマを断ち切って復帰することを決意したのは、千夏の愛の力だ。お互いに愛の力で生きる希望を見出した日の出のシーンは美しかった。

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