Metal_M
4.0点
全編暗~く澱んでいてバット・エンドしか連想できない。 でも最後の最後で千夏(池脇千鶴)と達夫(綾野剛)に朝日が差し込む。暗闇から抜けられる予感を感じさせた。 エンディング・テーマ曲(BGM)も暖かく二人を包み込みとても印象深い。 ネオレアリズモ(イタリア・ネオリアリズム 映画「自転車泥棒」など)ならとことん観る者を突き放し、暗いエンディングになっただろう。この映画がネオレアリズモなら拓児(菅田将暉)は中島(高橋和也)を刺し殺し、千夏(池脇千鶴)は父親を絞殺する、達夫(綾野剛)の制止が間に合わずに。でもそうはならなかった。 ラストは朝日が二人を包み希望の兆しを感じさせてくれた。観ていた私も救われた。
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