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百瀬、こっちを向いて。
2014年5月10日公開

百瀬、こっちを向いて。

1092014年5月10日公開

しましまコジカ

4.0

ネタバレ目が離せない百瀬

百瀬がみずみずしくて、自由奔放にみえるのにホントは家族思いの健気な子で、目が離せない魅力がありました。 主役のノボルの微妙にイケてない陰キャな雰囲気が凄くリアリティがあって面白かった。最後まで、百瀬に気持ちを伝えられなくて、でもそれは勇気がないからじゃなくてノボルの優しさだったと思える。 ノボルの親友の田辺くんのキャラ、地味だけどツボる・・・良い場面で出てくるんだよなぁ。 百瀬が想いをよせる宮崎先輩は、今や有名になった工藤阿須加。役柄に似合ってて良かった。 それにしても恋人の浮気に気付いてなにも言わずに、ほおずきを渡すなんて粋なことするなぁ、真似できない。 初恋は伝えられないままで何年も残り、大人になって地元へ帰省したノボルが再会した人物は・・・。というのも見所。 話じたいも予想よりずっと良かった、個々のキャラや心情をさりげなく丁寧に描いてる。百瀬がノボル母のカレーに喜んでる場面とか、何気ないノボルと田辺くんの会話とか、森鴎外の舞姫とか、意味がないようでちゃんとある。 主人公のノボルを通して、見ている私達も百瀬の色々な面を知り、ノボルの気持ちをなぞるように好きになってしまう。 ノボルは、ラスボス宮崎先輩を倒せるか・・・? と思ったら、宮崎先輩に対してもノボルの優しさが滲み出てしまって、ああ、ノボルいい子だなぁと応援したい気持ちになる。 ラストはあっさり訪れる、現実世界と同じように。 エンドロールみるまで脚本が狗飼恭子だと知らず、驚いた。何年も前、狗飼恭子の小説を結構集めて読んでいた。 ノスタルジックなのにリアリティがあって、せつない映画だったけど、心にすっと染み込んでゆくような作品でした。

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