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ダンシング・クィーン

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5.0

ネタバレしっかりコメディで泣かされる感動作

出会いは小学生の時だった、ファン・ジョンミンとオム・ジョンファ。 役名がそれぞれの名前そのまんま、というのもユニーク。 大学生となった二人は、ある事をきっかけに再会を果たす。 時は民主化へと揺れ動き、デモも活発だった情勢不和な頃。 騒動に巻き込まれて怪我をしたジョンミンを、支えるジョンファ。 彼女は街のマドンナ的存在で、アイドル歌手を夢見ていたが。 今や弁護士となったジョンミンの妻として、家事に育児に追われていた。 かつての華々しい青春時代が忘れられず、平凡で退屈な日々にウンザリ。 自分の事は二の次で、家族優先になってしまうのも分かる。 いつまでも、若く、美しく、夢を持っていたいと思う気持ちは納得。 一方のジョンミンは、お人好しの人権派弁護士として活躍している。 うだつの上がらない、冴えないダメ男だが、優しくて情熱的で憎めない。 ファン・ジョンミンが、内面から人の良さを醸し出していてうまい! この人の演技の振り幅は、本当にすごいといつも思うし、感心する。 笑ったのが、社内恋愛を批判されて・・・と、男が相談に来た場面。 実はゲイで、そのお相手があの!マ・ドンソクだったからビックリ! この頃はまだ今ほどマッチョじゃないけど、ウケたわ~!(笑) ジョンファは、もう一度夢を追いかけようと決意する。 歌とダンスを練習して、友人と共にオーディションを受けるのだが。 やはり年齢が・・・散々醜態を晒して、笑われて終わってしまう。 だが、あるプロデューサーの目に留まり、ダンス歌手になれるチャンスが舞い込む。 女性4人組ユニット「ダンシング・クィーン」のメンバーに、加わることに。 年齢差もあり、当初は反発し合っていたのだが、訓練を重ねていき・・・。 共にデビューを目指して、歌にダンスに日々励んでいく。 オム・ジョンファが、スタイルも良くて歌も素晴らしく、セクシーなダンスを披露。 年齢を感じさせず、むしろ貫禄があるというか、迫力とベテラン感がある。 歌唱シーンなどがたっぷりで、彼女のパフォーマンスが楽しめるのも見どころ。 もう一度夢に向かい、日々を輝かせていく姿が素敵で夢がある。 ジョンミンは、列車のホームに転落した人を助けたことで、一躍有名に。 さらに、若い頃のエピソードが生きてくる、前半の伏線の張り方もうまい。 テレビ出演が増えるなど、露出が増えていくうちに。 抜群の知名度と好感度、市民目線と人柄の良さから、ソウル市長に押されるように。 そして、これまで政治とは無縁だったが、市長に立候補する事を決意する。 ジョンミンもまた、目標があり、夢を持つことで生き生きと輝きだしていく。 かつての活力を取り戻したような姿に、ジョンファは応援したいと思うが。 歌手を目指す活動をしている事を、告げることが出来ないまま・・・。 市長候補の妻として協力しながらも、ひそかに活動を続けていく。 ジョンミンや世間にいつバレるのか?!という、スリリングな二重生活に。 コメディらしく、ドタバタ奮闘劇が愉快で、微笑ましくも可笑しい。 ジョンミンは、テレビの公開討論会に参加し、現職市長や他の立候補者と意見を交わす。 素直な態度と、市民に寄り添う想い、純粋に役に立ちたい姿勢に、次第に支持が増えていく。 選挙戦は激しさを増していき、活発に活動していく一方で。。。 ジョンファのグループはついにデビューが決まり、メディアに出る機会も増えていく。 喜ぶジョンファだったが、対立候補がこれに気付き、スキャンダルに発展。 まあ、肌の露出が多くて、ド派手に歌って踊るのは市長の妻らしくないけど。 別に犯罪でもなければ、何かに違反しているわけでもないのになぁ、と思った。 「妻の管理も出来ない男に、市民の管理など出来ない!」と攻撃されてしまう。 ジョンミンはショックを受け、ジョンファを責めて辞めるように告げるのだが。 ずっと夫や子供の為にと、夢を諦め、色んな事を我慢してきたジョンファ。 共に夢を追う身、双方の気持ちが分かるだけに、超切ない。 窮地に立たされ、非難されるジョンミンに対し、ジョンファは・・・。 会場に駆け付けてからの展開、もう感動で感動で泣けたわ。 あの演説は素晴らしかった。家族は管理する関係性ではない。 こんなコメディでも、最後にしっかり泣かされるのが、韓国映画のうまさ。 夫婦愛、家族愛は鉄板、人生の逆転劇にもなっているのがニクイ。 いつしか、仲間としての友情と絆が芽生えているのも良かった。 ラストの渾身のパフォーマンスは、テンション上がって興奮したなぁ。 ダイナミックで、クールでカッコ良かった! 超ミラクルで、爽快なハッピーエンドに、ウキウキと楽しくなった。 エンタメ性の高い、実は感動作、でした。

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