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ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火 (2012)

BELYY TIGR/WHITE TIGER

監督
カレン・シャフナザーロフ
  • みたいムービー 20
  • みたログ 97

3.06 / 評価:67件

戦場+ラストに終戦時のベルリン風景など

最後に、ドイツ将兵の降伏、終戦直後のベルリン風景、ヒトラーの独白というシーンが付いていて、ロシアから見た第2次大戦のイメージという感じで、おもしろかった。

映画の本体ですが、歴史の本を読んでいると、このようなファンタジーはあまり見たくない。

でも、1944~45年の東部戦線のリアリズム映画は、少なそうですね。(旧ソ連映画は「祖国解放戦争」の賛歌になっていたが、近年のロシア作品『レッドスナイパー』がお勧め。ドイツ映画は、やはりスターリングラード作品に力が入り、そのあと繰り返されるみじめな敗北まで取り上げない。)

ドイツの最強戦車数台で、戦況が変わるわけはなく、もっと物量の総力戦が展開されたのです。装甲を強くしても、空からの攻撃にはかなわない。ソ連とドイツの戦車や航空機の性能は互角ぐらいだが、シベリアまで工場を展開し大量生産できる国と、英米空軍に工場を破壊されかつ西部戦線にも兵器を送らなければならない国の格差は、決定的でした。

もはやドイツの敗北は確実で、問題は、自由民主主義の英米と社会主義のソ連が、どのラインで分割するかが、重要な関心だったわけです。ドイツ軍は、東で踏ん張り、西ではノルマンジーのあとは(ヒトラーに責任を問われない程度に戦いつつ)撤退を繰り返したので、ドイツ丸ごとソ連には占領されなかった。ドイツの西半分で英米側が「西ドイツ」を作り、東半分の西側でソ連が「東ドイツ」を作り、東半分の東側はポーランドに編入されたのでした。

末期の日本軍にも似ていますが、東部戦線で踏ん張ったドイツ軍兵士は、自分たちの侵略で始まった戦争とはいえ、また現地住民に被害を与えつつ、大きな犠牲を出し苦難を味わった。その意味をどう考えているのか、気になります。

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