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ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火
2014年1月18日公開

ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火

BELYY TIGR/WHITE TIGER

1042014年1月18日公開

bakeneko

5.0

ネタバレ俺様の登場テーマ曲は“タンホイザー”♪

独ソ戦の最中、伝説の白いタイガー戦車を仕留めるべく選抜されたT-34/85戦車の乗組員が対峙した戦いの顛末を、実際のT-34 を大量に動かして撮影したロシアならではの戦車映画で、本物ならではのキャタピラの動きと音にミリオタ大喜びであります。 独ソ戦で当初はドイツに押されていたソ連が攻勢に転じた1943年。どこからともなく現れる無敵の白いタイガー戦車がたった1両でソ連戦車隊を全滅させるという奇妙な噂が立つ。動揺する兵たちを鎮めるために、ソ連軍は特殊改造したT-34/85に最優秀の選抜兵を乗せた討伐戦車隊を任命する。その運転手権隊長は、嘗てホワイトタイガーの奇襲によって全滅した戦車隊の生き残りで記憶を失った代わりに、戦車と話せる能力を授かっていた…というお話で、オカルトめいた“人間が操縦していない:白い悪魔”vs“戦車版:ドリトル先生”の対決が、本物の戦車を用いて繰り広げられます。 70tの重さがあるはずなのに泥濘に沈まず、いつの間にか背後に付いている、ホワイトタイガーの無双振りが凄まじく、中盤で30台余りのT-34の戦車隊を全滅させる様子は、「機動戦士ガンダム」のサイド6宇宙でガンダムが12機のリックドムを3分弱で撃破した戦いを彷彿とさせます(同じ“白い悪魔”ですし…)。 言うまでもなく本作のモチーフはメルヴィルの「白鯨」で、戦争の破壊の象徴であるホワイトタイガーvs生き残ったが片足じゃなくて記憶を失い、戦車のことを理解し永遠に戦い続ける執念を得た男の戦いに惹きこまれますが、双方が痛み分けした2回戦の後で最終決戦に期待を膨らませていると、何故か終戦→霊界でのヒトラーのボヤキで幕となってしまいます。 何だかキツネに摘ままれたような鑑賞感になる作品ですが、中盤の対決で魅せた本物のT-34 の雄姿に免じて勘弁してあげましょう。 ねたばれ? 1、戦車の神様って“黄金のT-34”に乗っているんだ! 2、T-34/85は「ガルパン」のカチューシャの愛機です。 3、ホワイトタイガーのテーマ曲となっているワーグナーの歌劇「タンホイザー」の主人公は、あの世の女神との愛欲から逃れて現世に戻ってくる設定ですから、地獄から来た戦車のテーマにぴったりですな。

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