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スティーラーズ (2013)

PAWN SHOP CHRONICLES

監督
ウェイン・クラマー
  • みたいムービー 41
  • みたログ 294

3.19 / 評価:161件

超豪華キャスト無駄遣いの超絶馬鹿ブラックコメディ

  • kug***** さん
  • 2016年1月26日 19時47分
  • 閲覧数 1295
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

 主役級、脇役級の名優ひしめくキャスト。主演が「ポール・ウォーカー」「スタイリッシュアクション」と日本では宣伝されてるので「ポール主演の強奪ものだな」と見てしまった人は「ハイ、ダマされた!」。爆死決定!
 原題は「Pawn Shop Chronicles」。訳せば「質屋日記」。とある質屋をめぐる群像劇コメディで「犯罪アクション」「サイコスリラー」「不条理劇」の三つの話で構成。質屋のテキトーな親父「アルトン(ヴィンセント・ドノフリオ)」の語る、超絶に馬鹿馬鹿しくお下劣で異常なブラックユーモアの物語は背筋をゾッとさせる恐ろしさもあります。三つの話は質屋以外の色々な場所でもリンク。邦題詐欺に気がついて「時系列シャッフルとかしてパルプフィクションみたいに全部の話を関連させればいいのに」と思ったら「次世代のパルプフィクション」という評もあり、監督の「ウェイン・クラマー」はタランティーノも認める実力派。本作はビデオ向きの傑作で、見るたびに新発見を楽めます。

 以降、ネタバレ。映画を見てからの方がいいかも

第一話 ショットガン~ドラッグへの道~
 ネオナチの「ロウドッグ(ポール・ウォーカー)」、「ランディ」「バーノン(ルーカス・ハース)」の三人のジャンキーは金に困り、知人の麻薬製造者から強盗することを計画。ショットガンで脅せば簡単だと思っていたが、そのショットガンをバーノンはガソリン代のために質に入れてやってくる。ランディと「どうやって脅すんだ!」「ガソリンのほうがいる!」と言い争っていると、バーノンは車にはねられる。その車から降りたのはロウドック。自分の金を盗んだと嘘吐きのジャンキーから聞いて信じてしまったとか。「どうすんだよ。武器もなしに二人で!」 警察が嫌なので死に掛けのバーノンを放置し、強盗に出かける二人。だが、バーノンは生きていて二人に復讐を誓い、追いかける。
 ありえないほどに馬鹿な三人。「黒人はともかく、なんでユダヤ人や嫌いなんだ。でも、お前の好きなあの歌手も俳優もみんなユダヤ人だぞ? 見分けつかないのに」「黒人は好きだよ。…本当はウィンナーが好きだからネオナチに入ったんだ」「俺も会合の飯めあてでKKKだけど黒人好きだしな」 ここまで馬鹿すぎるポールはなかなか見れない。短くて実にあっさり終わるんですが監督のアクションの腕が一番出てます。「処刑人」シリーズの「ノーマン・リーダス」がポスターどおり常にガスマスクで出てきたり「トーマス・ジェーン」が謎の男として出演しており、無駄遣い感がすごい。

第二話 指輪~檻の中の愛~
 新婚旅行中、旅費が乏しくなった「リチャード(マット・ディロン)」は、質屋で6年前に失踪した前妻の指輪を発見。彼は手持ちの物を片っ端から質に入れ、指輪と車に変えると新妻を放り出し、手がかりを元に片っ端から拷問して前妻と犯人を探す。辿り着いたのは部屋の中で自慰にふける男「ジョニー(イライジャ・ウッド)」。容赦ない拷問で引き出した言葉通り、穀物サイロには監禁調教されて性奴隷となった全裸の前妻が。彼女は「サイロに住める最上級の奴隷」だと誇っており、納屋にはピラミッド状に詰まれた飼育檻に女奴隷たちが何人も詰め込まれていた。
 ピラミッドは部屋に張られていたピンナップの位置どおり、奴隷のランク付で、彼女たちはそのランクを競っている。というのもジョニーは毎日性交しているのに昼間から自慰をしてしまう底抜けの性欲で女性を虜にするテクニシャンの模様。それをイライジャがというギャップが笑える。リチャードはジョニーを殺し、女性たちを解放し、前妻を病院に連れて行こうとするが、前妻はジョニーの元へと帰りたがる。この後のブラックで後味が悪すぎるオチは人によっては勘弁レベルです。ちなみに一話でロウドックが事故をする相手はリチャードの車だったというのが良く見ているとわかります。

第三話 ザ・メダル~十字路~
 巡業エルヴィス芸人の「リッキー(ブレンダン・フレイザー)」はコーヒー代も払えない貧乏さで恋人に愛想を尽かされる。今夜の祭りの営業費用もない彼は宝の「エルヴィス本人のメダル」を質に入れて金を作るが、町の床屋派閥の争いに巻き込まれ、ステージでも大失敗。彼は客の中に神父を見つける。彼と会った場所は十字路(西洋では悪魔が出る場所)で神父とは思えない不気味な勧誘方法。悪魔を讃える歌が流れていた偶然から彼は悪魔だと思い込んでいた。自棄になり「(魂を悪魔に)捧げる」とリッキーは叫び「アメージンググレース」を唄うと、壊れたアンプが直り、コーラス隊が合唱、星条旗をまとった謎の女性の集団が登場し、花火まで上がったりと、次々と偶然が重なりステージは大成功。芸能事務所にスカウトされる。
 色々と伏線が効いていて神父が変なのはリチャードのせいだし、星条旗の女性たちは二話の女奴隷の徘徊。この徘徊は一話から出てます。

 最後に全体を総括する黒いオチが色々とついて笑えます。

詳細評価

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