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フルートベール駅で (2013)

FRUITVALE STATION

監督
ライアン・クーグラー
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3.84 / 評価:273件

絶望感があまりにも巨大で言葉を失う

  • yab***** さん
  • 2019年3月31日 9時01分
  • 閲覧数 221
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    • 総合評価
    • ★★★★★

 クスリの売人をやっていたし、スーパーの食料品売り場の店員はクビになり、黒人に対する差別だってゼロじゃないから、そりゃ世間的には烙印を押されていたかもしれないよ。
 でも、妻も娘もいるし、自分の母親の誕生日には、義理の母親も呼んで祝う優しさを持っていて、見知らぬ女性に、祖母を通じて、魚料理のレシピを教えてあげる等、普通の一般の心優しき市民であることには間違いない。

 若いから大晦日にはバカ騒ぎするし、電車の中で仲間と意気投合することだって普通だろう?
 なのに、白人が売ってきたいざこざで、どうして撃たれなければならないの?
 無職であることは別にして、家族思いの一青年だろう?善良な一市民だろう?
 無職であっても、家族のためにまっとうな職につこうと努力している人間だろう?
 そんな罪もない人間が、なぜ罪をなすりつけられて殺さなければならないのか。
 
 なんて理不尽なんだ。なんて不条理なんだ。
 残された家族は、悔やんでも悔やみきれない。
 ずっと言い続けるだろう。車で出かければ、フルートベール駅のホームに引きずり出されることもなかったと。
 彼ら家族にとっては、そのタラレバを連呼しなければ、この不条理をやり過ごす余地が残されていないからだ。
 
 そのくらいに、納得のいかない、でたらめの、およそ人の道に反した行為が、市民を警護するべき警官の手によって下されたことの絶望感が、あまりにも巨大で言葉を失う。

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