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大捜査の女
2014年1月11日公開

大捜査の女

大捜査之女/LADY COP & PAPA CROOK

912014年1月11日公開

keh********

5.0

不思議なバランスの映画

『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』の後に、同じシネマート六本木で観ました。 『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』と同様、『インファナル・アフェア』シリーズのフェッリクス・チョンが監督・脚本を手がけ、さらにこれまた『インファナル・アフェア』シリーズのアラン・マックも共同で監督・脚本をやっています。 『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』はアラン・マックが制作にまわっていたのに対し、こっちは完全にタッグで監督・脚本をやっているようですね。 事前知識は0で観ました。 とある犯罪組織のボスの息子が誘拐されて、その捜査にちょっとおかしな女刑事がやってきて…という感じのストーリーなのですが。 『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』は、途中まで不思議なバランスの映画かなと思っていたら完全なコメディじゃん、って感じだったのですが、今作の方は本当の意味で不思議なバランスの映画でしたね。 ちょっとコメディ色があるのですが、一応最初から最後までクライムサスペンスにはなっています。 『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』の方が後に制作されているので、今作を作ったあとにもっと振り切ったものを作ろうと考えて、『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』ができたのかもしれないですね。 突然話が飛ぶんですよ、女刑事の恋愛話とかに。 で、そういうことにプラスして、中心になる誘拐の話もちょっと複雑で、途中ついていけないところがありました。 ラストですべてが説明されてから色々と考えると、ああそういうことか、とほとんどの部分はなるのですが、ちょっとわかりづらいかな。 2回観ないと完全には理解できないかも。 香港警察と中国本土の公安と犯罪組織の関係とかね、日本人にはわかりにくいし。 観終わっても、僕もよくわかりません。 ただ、2回観ても悪くないなと思うくらい面白い映画ではありました。 特に主演のサミー・チェンはなかなか魅力的。 モノマネの清水ミチコみたいな顔(ちょっと言い過ぎか?)してるんですが、不思議な画面支配力がありますね。 ついつい目が離せなくなる感じは、映画女優としては素晴らしい能力だと思います。 今作に出演する前は、3年くらい鬱病でリタイアしてたそうですけどね。 また、この人の主演作を観てみたいと思いました。 それから、わかりにくい部分があるとはいえ、やっぱり脚本はうまいんだよなぁ。 最後に伏線がさらさらと回収されて行く様は、『ジ・エレクション 仁義なき黒社会』同様に気持ちがいい。 バタバタバタって進むラストを手際が良いと感じるか、ちょっと慌て過ぎと感じるか、で評価は分かれそうですね。 僕はこれくらいの方が好きですね。 説明過多の方が嫌いです。 しかし、やっぱり香港映画には独特の味がありますね。 あまり見慣れていない人には、違和感があるかもしれません。 僕も言うほど香港映画を観ているわけではないですが、あまり他の国の映画にはこういう感じはないよなぁと思います。 普通の人は、変な映画だなぁ、って思うのではないでしょうかね。 それが許せる人にはお勧めですね。 こういう言い方するとちょっと偉そうですが、映画上級者向けかな? いや映画上級者っていうよりも、映画オタクっていった方が正しいですね。 作ってる方も映画オタクみたいな国(場所?)ですしね。

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