そこそこ
- cyborg_she_loves_me さん
- 2020年5月3日 13時49分
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犯罪映画とかミステリーとかでも、本物の名作は、何度も見て犯人もトリックも結末も全部わかっててもなお、もう一度見たくなるもの。ヒッチコックの数々の名作とか、「刑事コロンボ」シリーズなんかもそう(DVD全部買った)。
この「ケルベロス」は、1度目はそこそこ興味を持続して見ましたけど、2度以上見たくなる映画ではないな、と思いました。
別に、それが悪いと言ってるんじゃありませんよ。2時間なにがしをそれなりに楽しく過ごさせてくれれば、こっちはちゃんとモトはとれてるわけですから、苦情を言う必要はない。
他の方も書かれてるような、「完結編見たけりゃ金払え」商法に腹が立つのは私も同感で、見る前から印象悪い映画ではありますけど。
内容的にも、これまでのシリーズから見れば明らかにパワーダウンしています。AI(死亡時画像診断)のテーマはこれまで何度も話題になって、すでに色あせてるし、新薬の副作用の問題も、割とありふれた、わかりやすいテーマで、意外性はないし、ミステリーとしての犯人探しも、他の人も書いてるように、ミステリーの愛読者なら3分の1か半分ぐらいで犯人は大体見当がついちゃう。
それに、これも誰かが書いておられましたが、桐谷美玲・生瀬勝久の2人は明らかなミスキャストです。生瀬さんをこの役で出したら全体がコメディみたいに見えて違和感。
それに、シリーズ中でも傑作だったあの救命チームのメンバーが、ここで再び登場しますが、あのシリーズの緊迫した雰囲気と、今回のどこか間の抜けた物語が同居してるのは、ものすごくちぐはぐな感じがしました。
そんな感じで、文句を言いたくなるところは無数にありますが、途中で頭に来て見るのをやめたくなる、というほどひどいわけでもないので、まあテレビシリーズがお好きだった方は、お暇な時に一度見てみるのも悪くないとは思います。それなりに楽しめました。
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