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GODZILLA ゴジラ
2014年7月25日公開

GODZILLA ゴジラ

GODZILLA

1232014年7月25日公開

hick

3.0

人間ドラマ過多だが、カッコいいゴジラの復活

【当時の率直な感想】 平成ゴジラシリーズに育てられた自分にとっては(昭和シリーズは初期周辺しか見ていない)、ここまであからさまにヒーロー扱いをされるゴジラは新鮮。1954年の出来事も言及され、オリジナルリスペクトな点に好感を持った。なにより98年の「ZILLA」(笑)をリアルタイムで見た身としてはハードルが下がっていて、ヴィジュアル的にゴジラっぽいだけで評価が上がってしまう 笑。 【Too Much Human Drama】 今作の代名詞とも言える「人間ドラマ多すぎ問題」は自分も同感 笑。日本シリーズも特定の家族や人物が毎回主人公になっているので、今作だけを責められないが、それにしてもゴジラの登場が開始1時間後というのは遅すぎる。もっというと、東宝シリーズよりもファンタジー色を消しリアル路線に舵を切っているからこそ、ゆかりの薄い人物が主役になるというのは違和感がある。ハワイでのシーンで日本の子供が迷子になるというくだりも必要性が感じられなかった。 【暗い。見えない】 意図的なのか、リアルでダークな世界観はファイトシーンでもリアルにダーク。灯りのない夜の決戦、土埃の中の戦い、超絶悪天候にも見舞われ、なにも見えない。怪獣たちの姿を見せる事をもったいぶっている演出も相まって、全体像がなかなか把握できない。残念。ただ、視界の悪さはダイブシーンでの心細さや緊張感を生み出してはいたと思う。 【一方、功を奏した「もったいぶり」】 矛盾するが裏を返せば、そのもったいぶった演出はプラスに働いていた場面も。ゴジラにはVIP扱いに近いものを感じ、なかなか姿を見せず強キャラ感たっぷり。登場シーンはもちろん放射熱線のシーンも「くるぞー、くるぞー」的でかっこいい。ただ、知的なゴジラがあまり好きじゃない自分にとっては、ムートーの頭を掴み熱線を口に入れるという器用さは理想的では無かった。(これも、日本ではもっと器用な事をやっているが…)。 【クールなデザイン】 太い体に背びれのとがり具合。ガッシリとした輪郭。"ヒーロー"に相応しいアレンジだったと思う。おもちゃは売れたはず。ちょっと太ってるけど。ハスキーボイスも新鮮だった。それは好きか嫌いかと言ったらよく分からないが。一方、オリジナルキャラのムートーは有機的なデザインとは思えず、どこか宇宙から侵略しにやってきたエイリアンのようであまり好きじゃない。 【クールな音楽】 オリジナルテーマ曲にインスパイアされたような今回のメインテーマが良かった。その他にも臨場感ある楽曲が多用され、結構かっこいい。 【総括】 人間ドラマ過多は理想的では無いにしろ、今作の地に足のついたトーンは意外と好きだった。また、リスペクトを感じるゴジラの扱いには、過去の失敗も相まって、多くのファンが支持できるものだったと思う。自分もその1人。なにより、長らく子供をメインターゲットにしたゴジラ作品しか生み出して来なかった東宝、そして沈んでいった日本シリーズに大きな刺激を与え、貢献した作品でもあるかもしれない。

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