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WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~ (2014)

監督
矢口史靖
  • みたいムービー 455
  • みたログ 3,357

4.15 / 評価:2,628件

仕事の結果がわかるのは俺らが死んだ後や

  • サンゴ さん
  • 2019年5月13日 16時15分
  • 閲覧数 706
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

実にいい映画だった。
中学校や高校の授業で全国で見せて回ってほしいぐらい。
私の田舎は林業が盛んな町だったのに、林業というものがどういうものなのか、まったく知らなかったのが恥ずかしい。
こういう仕事だったんだなあ。

職業訓練とか職業研修って、部外者から見ると単純に興味深く、どんなことをやってるんだろうとか、どんな人がいるんだろうとか、のぞき見させてもらえるのがとても楽しい。
染谷将太さん演じる主人公の平野勇気が、程よくいい加減で、程よくやる気がなくて、程よく真面目で、程よくいい奴で、程よく魅力的。このさじ加減が最高だった。ほんとにそこらへんにいそうな若者像で。
彼が案外頑張って林業の仕事を学んでいく姿が単純に楽しく、単純に感動する。

100年ものの杉を切って売りに出したら1本80万円で売れたことで、「この山中の木を全部切って売ったら億万長者じゃないですか」とはしゃぐ主人公に対して、親方が言う。
「おまえはほんまにアホやな。自分が生きてるうちのことしか考えてないやろ。
先祖が植えたもん全部売ったったら、次の世代、その次の世代はどうするんや。100年もたったら打ち止めや」

親方の仲間も言う。
「おかしな仕事やと思わんか? 
農業やったら手間暇かけて作った野菜がどんだけうまいか食べたもんが喜んだかわかるけど、林業はそうはいかん。
ええ仕事をしたかどうか、結果が出るのは、俺らが死んだ後なんや」

ってとこでぐっときました。


店のある麓の町まで車で2時間、携帯電話すら使えない場所で暮らすのは、本当に大変だと思う。
その一方で、自然はとても美しく、林業の仕事はわかりやすく力強く達成感があり、こんなところでこんな仕事をしながら暮らせたら、幸せだろうなあと思う自分もいる。
たぶん、どっちも真実なんだろう。

伊藤英明さん演じるぶっきらぼうで恐ろしい親方が、バカにしていた主人公を認めはじめるところ、「こいつはみんなが思ってるよりちゃんと山の男や」って言うところ、泣けたなあ。

欲を言えば、もうちょっと長澤まさみさんとの絡みがあってもよかったかな。
あと、クライマックスのお祭りのシーンも別にいらなかったかも。
それよりも、親方や近所の人たちとの交流や、林業仕事をもっと見たかった。

本当にいい話だし、単純にワクワクするし面白いし、このテーマでこのキャラクターたちならまだまだ描けることが大量にあるはずなので、いっそ連ドラにしてほしいなあ。
そう思うぐらい、いい映画でした。

詳細評価

物語
配役
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映像
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