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サクラサク (2014)

監督
田中光敏
  • みたいムービー 32
  • みたログ 197

3.29 / 評価:133件

いい話だが、そんな甘くねーよ!と言われそ

  • ハイダウェイ さん
  • 2014年4月12日 8時08分
  • 閲覧数 1090
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

さだまさしの短編集『解夏』の中の1つが原作だ。
さだまさしの小説って意外といっぱい映画化されてるよね。
で、そのほとんどがじんわりとなかなかいい作品だったりする。



この作品も、一言で言えば、壊れた家庭の再生物語だ。
ありがちだね。
しかし、その着眼点が、まるでAMラジオのお悩み相談に寄せられそうな、地味で身近なところなので、妙に響いてくるものがある。


さだまさしが男であり一家の大黒柱でもあるからなのか、どうしても視点が俊介寄りになっているような気がした。



頼り甲斐のあるいい上司で、気さくで家族想い・・・
なのに家族は俊介から目をそむけ、まるで家庭内イジメのようになっている。
なんてひどい家族たちだ!俊介がかわいそうだ!
という気持ちに、序盤は多少なりともなってしまう。


男手一つで育ててくれた父親・・・そんな父親が少しずつ壊れていく様子というのはつらいわなぁ。
ただ、男は仕事があるから・・・と、その介護の労を妻に任せがちだ。
きっとこの家もそうなのだろうし、それが家族がおかしくなってきた原因なのだろう。



そういう観点で観れば、世の中の主婦は、妻・昭子の様子にも深く頷くんだろうな。
娘と息子の状態にも・・・
とにかく見ていて、こんな風になるなら家族なんて持つ意味ないじゃん!と、嫌な現実を見せられてウンザリとした気分になった。


こんなもはや終わってる家庭に見えても、実は希望はまだあったんだよね。
人ってのは本当によく見つめないと、本当の姿ってのは見えないもんなんだ。
それが家族であっても。



大介の本当の姿を知った時には、ウルっときたねぇ~。
オレもマネできるか分からないような、立派で、いい青年じゃないか。
フリーター?ニート?何をもって人の価値とするんだ!?



となると、完全にこの家の女どもが鬼畜だな。となるのだが、これも順序を追って、真実を知り、向き合い、少しずつ雪解けしていく。
(娘って“凛ちゃん”なんだね!大きくなったなぁ~)
そのきっかけになるのが、いきなり思い立った車での家族旅行だ。
この一歩も、大介という味方を得たことによるんだろうな。



いつしか北陸・福井を目指すロードムービーになっていた。
そりゃね、ここまで壊れた家族が、小旅行に出かけるだけで、こんな手と手を携えるような円満家庭になったら苦労はせんよ。そんな甘くねーよっ、という感想も聞こえてきそうだ。


現に旅の8割がた、ムスっとシカト状態だった昭子の態度は酷かったが、あんなことで、こうまでまた変わるもんかねぇ~?
ただ、こうあってほしい、人はちょっとしたきっかけでまた手をつなげるようになるんだ・・・と思いたいやね。
家族が少しずつ一つになっていく姿は、素直な優しさに溢れ、微笑ましかった。



じいちゃんが原因なんかじゃなく、何が原因で罪なのかというのをよく見つめることも大切だね。
にしても、藤竜也は上手かったなぁ~



ところで、男としては最後まで貫いた俊介の行動が本当に正解だったのか心配になったな。
もうあそこで家族に任せて、会社に行った方がよかったんじゃ?
なぁ~んて言ってると、σ(・ω・。)もいつか俊介みたいになっちゃうのかもなぁw

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • 絶望的
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