ここから本文です

サクラサク (2014)

監督
田中光敏
  • みたいムービー 31
  • みたログ 194

3.27 / 評価:131件

引いてしまう部分・心に染みる部分

  • Kurosawapapa さん
  • 2016年5月17日 6時54分
  • 閲覧数 2154
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

=====
俊介(緒形直人)は、周囲の信頼も厚く仕事は順風満帆だが、家庭では妻・昭子(南果歩)との仲は冷えきり、2人の子供との関係も上手くいかない。
ある日、同居する父・俊太郎(藤竜也)が認知症を発症。
家族は、崩壊寸前に追い込まれる。
=====

本作は、俊介(緒形直人)を中心とした家族再生の物語。
4世代の物語になっている。

“老い” と “家族” をテーマにした繊細な内容。
しかし、リアリティの欠如によって、引いてしまう部分も、、、

・いびきをかいている面接官(〜ありえない)
・認知症の義父を車の中に置いたままにする昭子(〜非常識)

また、家庭を放棄したり冷たい態度をとる人間が、
急にいい人になるのは、どうも違和感。

話が上手くいき過ぎたり、おとぎ話のような側面は、本作には不相応。

唯一リアルだったのは、俊太郎(藤竜也)の認知症。
平常時と発症時の二面性を上手く表現。
特に “目線” の変化が迫真。

認知症だけでなく、 自己葛藤、 無念、 恐れ など、
藤竜也は、実に奥の深い演技を見せた。


後半、家族は俊太郎の思い出の場所を探す旅に出る。
織り込まれるのは、自然や祭りなど、風土豊かな描写。

天にも届かんばかりの大木に囲まれた神社で笛を奏でるシーンは、
神々しさを感じさせるほど。


途中、何回か出てくる俊太郎の言葉が印象的。
 「 僕は恐いんだ 」

・記憶を失う恐さ
・自分が自分でなくなる恐さ

老いると誰しも、そんな思いになるのかもしれず。

家族は旅行をきっかけに、これまで知らなかった過去や心の内を知り、
理解を深めていく。

水道の蛇口からポタポタと漏れる水は、
家族から欠落していた “思いやり” の暗喩だろう。

その漏れをピタッと止めれば、
家族の中に “情愛” が満ちていく。


主題歌(さだまさし)にもなっている台詞が心にしみる↓

「 命永らへども、命に恥ずかしきことなし
  命を恨まず、ただ己に見えぬ老いの哀れのみ恥ずかし
  かと言いて、老いをまた恨まず
  与えられし命
  与えられし人生
  哀しきもまたよろし 」

本作の家族をモチーフに、自分が続けるなら こんな感じ↓

「 哀しきこと多き人生
  冬来りなば、春遠からじ
  苦しき時こそ相手を見つめ
  優しさをくべるなり
  思いやる家族ほど温かいものなし
  さればきっと サクラサク☆ 」

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ