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宇宙兄弟#0(ナンバー・ゼロ) (2014)

監督
渡辺歩
  • みたいムービー 115
  • みたログ 256

4.24 / 評価:229件

映画としては酷すぎる。既ファンには良作。

  • emerald_green_light さん
  • 2014年8月17日 22時33分
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

この映画を入り口として宇宙兄弟に夢中になる人がどれだけいるだろうか。
その意味で作品としての完成度はとても低いと思う。

まず作画動画が映画のレベルじゃない。
アニメでは絵を動かしてキャラクターに「演技」をさせる。
宇宙飛行士の身体能力、バランス感覚など、歩き方ひとつからそれを表現することができる。
紙の上からアニメーションになる醍醐味が、そこにある。
これがむしろがっかりされられた方が大きい。

キャラクターに魅力があるからこそ、「動き」は大事だ。
表情、微妙な仕草、繊細な無言の演技を具現化する技術と演出が不可欠だと思う。
本作品では観客の思い入れや既知でそれを補完している。
それは演出家が観客に甘えている姿勢だと思う。

そしてシナリオ。話としての筋立てに矛盾はないし、
過去と現在を行き来する構成もわかりにくくはない。
同時に練り込められているとも思わなかった。
もちろんエピソードは面白い。でも本編を知らなければ物語の深さはどうしても浅くなる。
ひとつの映画としてそれを深めるための工夫は必要だったと思う。
初見の人にも共感できる深さの工夫を。

映像は個人的には物足りない。ただ目に焼きつくカットがあった。
どうしてそれを、このスクリーンを使って大きく見せないのか。
と、残念に思った。とても勿体ない。
テレビの地獄で天国の空の方がずっとスケールが大きく感じた。
わざわざ劇場で観ているのに全く映像のスケールの大きさが感じなかった。


それでも、物語はよかった。見せる工夫が今一つということで、
星三つくらいだけれど、
アニメーションで絵と動きが酷いと感じるのは個人的には致命的。
なので、映画として評価は星二つが妥当だと思う。
辛口かも知れないけれど、折角映画になるのなら、
映画ファンを納得させる作品にしてほしかった。

あと梅茶菓町の描きかた、トラクターの書き方が物凄く不満。
梅茶菓町が梅の町で、季節が田植えの頃なら梅干しの光景が
目に入ってもいいはず。あったにかもしれないけど印象に残らない。
あと、トラクターってあんな高速で動くものですか?
畑を耕すものって、あんな初動速く動くものですかね?
チョット意地悪かも知れませんが、そういう場面にも
荒らさというか、丁寧さを感じませんでした。残念。


ここからは作品ファンとして。
実は私はヒビトが泣いてるポスターが嫌いだったし今も違和感がある。
ポスターのヒビトは与圧服を着ている。
それはそこにスタッフや他の宇宙飛行士など誰かがいる状況であることを
イメージさせる。
そんなところでヒビトはあんな涙の見せ方をするだろうか?
実際映画の中でもヒビトは人前ではないていない。
ヒビトの涙の見せ方として個人的に違和感がありすぎなぁ。

多くのひとが絶賛しているように、
ヒビトとブライアンの関係、ヒビトの宇宙飛行士としての成長、
CES51クルーとヒビトの関係等々、エピソードの魅力としては
濃くて楽しいものだとは思いますが、
なぜ、このタイミングで本編止めてまでも制作する必要があったのか、
疑問。
きっちりすっきり本編を進めてからでもよかったのでは?

長々と書いたのは作品が好きだからこそですが、
早くきっちりお話終わらせてテレビシリーズも完結させて
存分にそれを深めるエピソード編として楽しみたかったです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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