あらすじ・解説
京都・太秦にある、日映撮影所。そこに所属する香美山清一(福本清三)は、斬られ役として長年大部屋俳優を務め、無数のチャンバラ時代劇に出演してきた。ある日、およそ半世紀にわたって放送されていたテレビ時代劇「江戸桜風雲録」が打ち切りになり、後番組として若年層向け時代劇がスタートするが、そこにはベテランたちが活躍する場はなかった。そんな中、香美山は伊賀さつき(山本千尋)という新進女優と出会い、殺陣の師匠となって彼女に指導をしていくが……。
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作品レビュー(123件)
- ton********
4.0点
ネタバレ最初で最後の福本清三主演映画
このレビューにはネタバレが含まれています。 - zas********
5.0点
主役の脇役っぷりが本当に素晴らしい。 老兵は死なず、ただ消えゆくのみ。 この言葉の哀しさを存分に堪能できる作品。イヤな役回りの若きプロデューサーや監督がテンプレなのは仕方ないが、チョイ役のヒロインはひどすぎたな。最後のシーンの美しさは音楽もあいまって主役の死を連想させる。 切られ役だけでなくセリフつきの役も充分にこなせる俳優さんだった。お見事。
- kot********
5.0点
斬られ役専門の時代劇の大部屋俳優を主人公に、引き際の葛藤というところを描いた作品。考えてみたら自分自身も社会人生活が30年を越え、定年という文字が見え隠れする年代に入り、考えさせられるところのある作品でした。 新しい時代劇をテレビ等で見る機会が減り、チャンバラ劇を見ることも無くなりましたが、終盤に演じられる主人公を演じた斬られ役一筋の福本清三さんと、この映画の中では脇役に徹した松方弘樹さんとの剣劇、剣さばきは見応えのあるものでした。お二人とも亡くなられ、このような映像が見られなくなることが残念でなりません。 それにしても、映画の中の主役は福本清三さんなのですが、松方弘樹さんと並ぶと、どっちが主役だったっけ、と思わせるほど松方さんのオーラは凄く、数々主役を演じてきた人は違うな~と、妙なところにも感心させられました。
- たっぴー
4.0点
もう少し時間かけて撮影して欲しかったと思わせるものがあった、チャンバラがメインなのだろうが、一応、斬られ役の役者が時代の流れとともに老いて去ってゆくが最後に後進の役者にバトンを渡すと言うドラマを作っているのだから、主演の福本氏にもヒロインの山本嬢にもセリフが空回りしないような演技ができるまでテイク重ねて演技を練って欲しかった、チャンバラシーンは流石によくできていたが、ドラマとしては結局脇役となった小林稔侍、松方弘樹、本田博太郎、萬田久子の演技の上手さが印象に残ってしまった、でも見て良かった作品です、チャンバラ一筋の故福本清三氏に合掌です。
- tor********
4.0点
主役がほぼ自分を演じるというなんとも不思議な作品ですが、伝説の斬られ役を存分に堪能できる。遠山の金さんをやっていた松方弘樹に出演も嬉しい。ストーリー的に「?」なところもあるが、あまり考えずにただ時代劇の役者たちの立ち回りを楽しめばいいと思います。
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