私たちは、私たちだ!
- solaris_video さん
- 2014年5月23日 22時24分
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- 役立ち度 4
- 総合評価
「リアル・ゾンビ好き」の監督・脚本・出演コンビ、ジム・ミックル、ニック・ダミチ。
その第三弾が「食人家族」という、、、、納得の新作。
忌まわしい過去の習慣から逃げられない家族、その最後の数日間の話です。
現代劇ですが、ちょっとゴシックな様式美がある画面は綺麗で、私は退屈
しませんでした。
低予算ホラーによくある、事の起こりを「原因不明」にしていません。
多くを語っているわけではありませんが、食人の起源が先祖の飢餓で、その謝肉の
意味合いがこの家族のキリスト教信仰と根深く結びついているという設定。
もう一つ、母親の検死をした医師が、この家族の食人行為を確信するまでの流れで、遺体
からパーキンソン病の疑いを持ち、その結果、クールー病、プリオン病などの食人習慣のある
人間が発症する病気の症例との一致を発見するなど、脚本にリアリティを与えてます。
ちょっと残念だったのが一家の親父。結構粗暴なキャラで、最初から怪しさムンムンですw
美人姉妹のようにもう少しインテリな感じの方がよかったんじゃないのかと思います。
レンタル待ちをしていたらまさかの劇場公開。でも欲を言えば、地味な映画だからこそ
もっとでかいスクリーンで見たかった。
☆4つ。
監督・脚本・出演コンビの前作「ステイク・ランド」が、TVドラマ化されそうだとか。
ニック・ダミチにまた「ミスター」をやって欲しいです。
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