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渇き。 (2014)

THE WORLD OF KANAKO

監督
中島哲也
  • みたいムービー 500
  • みたログ 3,608

2.64 / 評価:3072件

共感しづらい構造のストーリー

  • raz******** さん
  • 2021年4月1日 21時33分
  • 閲覧数 1262
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

あんま面白くなかったけど、後半になってオダジョーが出てくる駐車場の決闘シーンはタランティーノ映画みたいな感じで面白かったw

でも、3年前の回想とか主人公の娘が出てくるシーンはダメだった。
やっぱずーと陰鬱なのは見てて気分悪いし、ずーと陰鬱なのばっかだと
途中で「もしかして最後までずっとこうなの?」って思うようになって
没入感が阻害されて飽きてきてしまう。

ところが、この映画のストーリーは、娘の復讐劇を父が心ならずも引き継いで完遂するという話になっていて、ストーリー的に娘を無視できないのが痛いところ。

この映画のストーリーが全くくだらないものであれば、娘を無視して面白いところだけ楽しめばいいのだが、そういうわけでもなく、わりと考えさせられるものではあるので娘の存在を無視するのは得策ではない。

この映画の登場人物は、目的のためなら手段を選ばない人たちばかりで構成されていて、たとえば、主人公の娘は好きな男の子の復讐のために手段を選ばす薬に手を出したりクラスメイトたちを闇の世界に引きこんだりしているし、父である主人公も妻の浮気現場に車で突っ込んだりと相当ひどいことをしている。正義の味方であるはずの警察も事件が書類上円満解決できればそれで良くて自殺で処理するのが得意な連中だったし、子供たちを守るはずの学校の先生は保身が大事でいじめがあっても見て見ぬふりをしてなかったことにするような人たちだった。

だから、観客は登場人物に共感しづらい構造になっていて感情移入する先が見つからない。ただし、この映画は学校でのいじめが強調されるストーリーになっていて、その一点において、観客は義憤という感情で映画を見続けることになる。ところが、その義憤は実は主人公の娘の感情と一致していて、観客は自分の心に芽生えている義憤の正当性に疑いを覚える。のであるが、しかし、この娘の存在に現実味が乏しく、普通に考えて未成年の娘がどうやってたくさんの大人たちを手玉に取ったのか疑わしくてストーリーに入り込めない。一応、資産家がバックにいたからという理由付けがあるにはあるが、ふわっとしていてやっぱり現実味がない。だから、観客である僕は娘の存在をストーリーの中心に置くことができず、この映画において一番重要な娘の動機部分に興味がわかず、ただの暴力映画にしか見えなくなる。

詳細評価

物語
配役
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映像
音楽

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