レンタルビデオ店に行きましょう
- joz***** さん
- 2018年7月14日 11時52分
- 閲覧数 1049
- 役立ち度 2
- 総合評価
よい映画に当たりました。
劇場公開されなかったのが不思議なくらい。
第二次世界大戦映画はドイツ=悪者という描きかたで、本作のように戦時下のドイツ市民という視点で描かれることは希ですね。
平たく言うと、ドイツも大変だったということですが、この映画の素晴らしい点は、そのストーリー・テリングの巧妙さです。
まるで本のページを一枚づつめくっているように物語が展開していきます。
2時間15分の長尺ですが、途中で飽きさせない。
ストーリー展開は、よい意味で予想をことごとく裏切ってくれます。
ナレーターが死神ってところも洒落ています。
何と言っても俳優が素晴らしい。
主演の少女は少女から大人になる微妙な時期を上手く演じているし、なにしろ美少女なのです。
いかにもゲルマン系の顔立ちなのですが、カナダ出身の俳優とのこと。
将来どんな美人になるか楽しみ。
そして脇を固めるジェフリー・ラッシュとエミリー・ワトソンがこれまた最高の演技をしている。
その他の俳優たちの選定を見ても、この監督、かなりの目利きですね。
アメリカが製作したので、台詞は英語とドイツ語のチャンポンですが、ぜんぜん不自然さを感じさせない。
戦後70年以上が過ぎて、アメリカも漸くドイツを公平な目で見られるようになったってことでしょう。
善と悪、相反するものが混在する人間のいとおしさがテーマですね。
さあ、レンタルビデオ店に行きましょう。(^^)/
詳細評価
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