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やさしい本泥棒
公開日未定

やさしい本泥棒

THE BOOK THIEF

- 公開日未定

kak********

4.0

字が読めないのは教育を受けていないから!

原作は、マークース・ズーサックの「本泥棒」 物語は、第2次世界大戦前夜の1938年ドイツを舞台に始まる。 ドイツ各地で発生した反ユダヤ主義暴動事件(水晶の夜)などを織り交ぜながら、ドイツ国内の混迷下に生きた少女リーゼルを通して”人間ドラマ”が展開する。 主役のリーゼル役は、「ぼくたちのムッシュ・ラザール」で映画デビューしたソフィー・ネリッセ。出演当時13歳ながら落ち着いた演技が光る。それを支えたのは「シャイン」のジェフリー・ラッシュと、「愛のエチュード」のエミリー・ワトソン。ベテラン二人の味わい深い演技が心に染みる。 主人公のリーゼルは字が読めない。それは満足な教育を受けられなかったからに他ならない。里子に出される事になった少女は一冊の本と出会うのだが、それは初めて読むのに人生の終わりに役立つ内容だった。それからの人生は「本」から学びながら、人としてどう生きるかを会得していく事になる。 人間は永遠に生きる事は出来ない。そして、人間はいつ死ぬか分からない。 唯一それを知っている者が”人間は興味深い”ので飽きることはないと呟く。 それぞれの人生が複雑に絡み合いながら、互いに影響を与え合って生きている。 そんな中で、どう生きるべきかを主人公が身をもって示している気がする。

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