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やさしい本泥棒 (2013)

THE BOOK THIEF

監督
ブライアン・パーシヴァル
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3.76 / 評価:229件

総ての真実は本の中に

  • 一人旅 さん
  • 2019年7月21日 14時37分
  • 閲覧数 296
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

ブライアン・パーシヴァル監督作。

二次大戦時のドイツを舞台に、本を愛する一人の少女の奮闘と成長を見つめたドラマ。

オーストラリアの作家:マークース・ズーサックが祖母の実体験を基に書き上げた2005年発表のベストセラー小説「The Book Thief(本泥棒)」の映画化ですが、日本では劇場未公開となっています(配信やDVD等で鑑賞できます)。

1930年代後半~40年代半ば、ナチス政権下のドイツを舞台にして、熟年夫婦の元に里子に出された少女:リーゼルの日常を描いたもの。ナチスによるユダヤ人摘発や書籍の焼却処分といった蛮行が続く不穏な事態の中、心優しい養父&少し手厳しい養母と少女の関わりと親子愛を中心として、夫婦が地下室に匿っているユダヤ人の青年:マックスや、隣家に住む少年:ルディと少女の交流と友情を織り交ぜていきながら、戦争という悲劇の時代を生き抜いてゆく少女の成長を見届けています。

ナチス・ドイツに侵略された国または迫害された民族の視点ではなく、ヒトラー政権下のドイツ国内におけるドイツ人少女(非ユダヤ人)の視点により、人々の生活を根底から破壊し尽くす戦争の悪性を眺めた作品で、一人の少女とその里親夫婦の“良心”が、ドイツ人をシンプルに悪と見なす他のナチス物とは違った味わいを生み出しています。学校での洗脳教育の一方で、町長宅に所蔵された本を盗み読みする少女の姿は、理性が崩壊し欲望と暴力が台頭した時代において、“自ら学び考え、良心に従って行動すること”―を象徴する存在として描かれていますし、読書を通じた少女の想像力の発露が他者の苦しみを優しく癒してゆく様子に胸を打たれます。そして、少女の長い人生を総括的に締めくくるラストシーンは格別に感動的であります。

主演はカナダ出身の新星:ソフィー・ネリッセで、度重なる困難にも屈せず奮闘する少女を力強い眼差しで演じています。彼女を支える養父母役にジェフリー・ラッシュ&エミリー・ワトソン。

詳細評価

物語
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音楽

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