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やさしい本泥棒
公開日未定

やさしい本泥棒

THE BOOK THIEF

- 公開日未定

pip********

5.0

ネタバレ戦争、本、人生。観て良かった

─焚書(ふんしょ)は序章に過ぎない。本を焼く者は、やがて人間をも焼くようになる─ハインリッヒ・ハイネ ベーベル・プラッツ(空っぽの書庫) 透明人間(1897年/H.G.ウエルズ) この映画で知りました。 ナチス・ドイツの焚書は別の映画でサラっとしてたな…と思ったが、戦争犯罪の証拠隠滅で書類の山を焼いてただけかも。 水晶の夜はガラスがキラキラ。 タイトルがほんわかな分、眠くなるような映画かと思いきや、リーゼルもルディも負けん気の強い元気な子たちで、掛け合いも可愛く飽きなかった。 養母や女教師は口が悪く嫌な人だと思ったけど、養父のハンスは今まで見たどの父親よりも優しい! どこかで見た顔、ダンブルドア先生?と思ったらパイレーツオブカリビアンだった。鑑定士と顔の無い依頼人。(ジェフリー・ラッシュ) 読み書きの出来ない少女が弟の葬儀で墓掘りの手引き書を盗むところから始まり、「曇り」を自分の言葉で紡ぎ、防空壕では物語の語り部、自伝を綴る。 太陽の届かない場所で不安がる人々にとって、誰かが話す物語は希望でもある。本でも音楽(アコーディオン)でも。 養父が名前を記録されたことを軽率だったと悔やんで泣く姿が切なかった。 人として当然のことをした、に尽きますね。。 自分だけでなく家族も反逆罪で殺されてしまうと思うと。。 養母も途中から柔らかくなって良かった。 意地悪のままだったら絶望的。 地下で4人で雪合戦するところ。幸せ。 本泥棒の話に戻すと、当時だと本も貴重で子供(ましてや貧しい子)に貸すとかはないのかな。 火が着いたままコートに仕舞ってて危なかった。。 養父が怒らず二人だけの秘密にしてくれるのも優しくて。 瓦礫のところで終わっても良いのに、立派な書庫を持つ町長夫人らが迎えに来たり、主人公の最期、天寿を全うしたところまで映画内に収められてて、読後感(?)が良かった。 語り部は死神だったのか。小説っぽくて良い。 余談ですが『the book thief』というタイトルがお洒落。 感慨深かった。観て良かったです。

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