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やさしい本泥棒 (2013)

THE BOOK THIEF

監督
ブライアン・パーシヴァル
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3.76 / 評価:236件

ある少女の物語に、機内で涙隠せず

  • 重村牧男 さん
  • 2014年6月3日 7時47分
  • 閲覧数 2847
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

市井の人間が、時代の波に翻弄される。そんな作品が好きだ。

機内上映にあったプログラムで、予備知識なく『デスノート』か何かの親戚ぐらい?と、写真から想像していたこの作品。

冒頭から、それは間違いだと気付いた。
美しいピアノの旋律と雪の中を走る汽車から彼女の旅は始まる。
そして、私達の傍らにいつもいるあの方が、文学的な語り部となる。

私はこの手の映画あまり得意ではないのですが、ドイツ市民の観点から描いたところにまず興味が注った。

里親役のジェフリーとエミリーは共にクセのある役者。主役にはキツイかなと思ったが、もとから演技が巧い二人、堪らないほどいい味を出している。
特にエミリーはベスト。

金髪少年ルディとの淡い恋、
彼女に影響を与えるユダヤ人アレックス、
市長夫人等のエピソードを絡め、
脚本的には長いですが、
前半ハラハラで、後半にはもう涙が止まらない状態に。

『アンネの日記』『赤毛のアン』…
この辺りが好きな方には特にお勧め。
そして、元図書委員としては華氏451℃の場面は辛い。

完全な善悪はなく、境界はあくまでも曖昧。
そして語り部は、区別なく誰しもに音を立てずに必ず忍び寄る。

ヘブン通りに降り立った少女は、人々と出会い、人生の意味を見出だす。(もちろんこの時代にはマイノリティな思想ですが)

これは、戦火のドイツ市民を描いた、ある少女の物語である。

(ベスト10、助演女優賞、衣装賞、美術賞、撮影賞候補)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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