2014年3月22日公開

イヌミチ

722014年3月22日公開
イヌミチ
3.3

/ 12

25%
17%
33%
8%
17%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

仕事や恋人との生活に疲れ果てている編集者の響子(永山由里惠)は、ある日、すぐに土下座をする男、西森(矢野昌幸)と出会う。西森の目に無気力さを感じた響子は、出来心から訪れた西森の家で、響子が犬となり西森が飼い主となる遊びを始める。

シネマトゥデイ(外部リンク)

作品レビュー(5件)

楽しい8.7%切ない8.7%知的8.7%悲しい4.3%かっこいい4.3%

  • jsr********

    5.0

    ショットは物語に先行する

    イヌ版『ラストタンゴ・イン・パリ』とでも言おうか。 まず冒頭から凄い。女が陸橋を渡る為階段を上がってやってくる。繋がれたイヌと出会う。女がイヌを見下す。テーマの片鱗が簡潔に提示され瞳が釘付けになる。 仕事と恋愛に悩む女→ストレスからくる不眠症→依存していた携帯が壊れる→携帯ショップで男と出会う→男に機種を選んでもらう。動機付けが明確で、この段階ですでに主従関係の伏線が出来あがっている。 男の土下座を極端なローアングルで撮り、高低差が重要である事を示す。店長が手をイヌに舐めさせるシーンでは手前の低い位置に店長、奥で座る男が相対的に高い位置になるようにローアングルが調整され、次に起こる惨事を先に見せる。 ショットが物語に対し先行するのだ。 2日目の矢野昌幸のサディスティックな目付きと3日目の落差が面白い。勿論、永山由里惠の変貌ぶりも素晴らしい。時折ふっと宙を見上げる瞳と髪の質感がなんともイヌらしく(笑)、女らしい色気を放つ。 女のマンションのエレベーターや男の家の2階は存在しない。2人の間にある高低差だけが描写される。書類を落とす音から登場する(女にこき使われる)部下や、滑り台を登って降りる(要領のいい)男の同僚なども、己の立ち位置に従順だ。 2人で寝ていた蒲団から突然女が2足歩行を始める瞬間が決定打になる。イヌのままでいられない女は家を出る。信号待ちでの女の背後と、向う正面の歩行者の描かれた信号機の切り返しが残酷で素晴らしい。

  • ********

    4.0

    実験としての犬・映画・人生

    2013年。万田邦敏監督。仕事でも恋愛でも根拠のない選択を強いられてうんざりしている主人公の女性はある日、上司に虐げられて土下座しても平気な顔をしている男に興味を持って家にまでついていってしまい、悪ふざけから犬のふりをすると、命令に従っていればよい安易さにはまってしまい、、、という話。 本気で犬になってみようという決断がすべて。インチキ催眠術での悪ふざけから、自己暗示へ、そして決断へ。ここには単なる安易さを求める怠惰な心情とは異なる飛躍があります。だから、ただラクしたいという男にはできない。受動的な安易さを求めているだけでは犬にさえなれない。それに気づいた(流産でいやでも気づかされた)女性がそれまでの根拠のない選択の結果として作り上げたきたものをすべて捨て、犬に戻って受動的に生きる道さえ断ち切るところがすばらしい。実験として犬になってみたからこそ可能になった再生。すばらしい。 そしてこれが、映画美学校の学生による脚本と配役であるのだから、映画づくりそのものが実験です。この実験で脚本家や役者が再生しているのは間違いありません。もちろん、生きることとは実験的に生きることにほかならないのだから、ここには三重の再生がかけられていたことになりそうです。

  • ken********

    5.0

    無邪気なシンプルで生きたい

    イヌに目覚めた女性と飼い主の奇妙な主従関係。 生きづらい世の中、シンプルに生きれる喜びを感じる気がする。 永山さんのイヌと人間時のギャップが切なくなるなあ。 面倒な日常から、逃げたいと思う日は多々ある。イヌになるかは別にして、無邪気に楽しく生きたい。それが、なんと難しいことか、なんか考えてしまった。 ずっとイヌでいられれば幸せなのか。 でも人間そうもいかないんだよな。

  • taq********

    3.0

    突飛な設定なのに現実的に見せる演出力

    ゆうばり国際映画祭サテライト上映のTV放送で観た 仕事や恋愛に疲れ、 犬として生きる道を選んだ女の話 ゆうばりらしからぬと言ってはなんだが、安定した演出で、 現実にはあり得ない突飛な設定なのに、 つるっと自然な流れで進行して違和感を抱かせない あとで調べたら万田邦敏監督、 小池栄子の演技が話題になった「接吻」や 阪神淡路大震災の映画「ありがとう」を撮ったベテランだった 道理でね ゆうばり映画祭は脚本や俳優、スタッフなどが新人と言う事での出品? 主演・永山由里恵の犬演技も良かった 人間の時よりもそっちが上手い お風呂のシーンで下着姿だったのは残念 話の流れ上ギリギリ納得できるけどね   終盤は少し駆け足で「あ、終わった」という感じ 撮影日数や予算の兼ね合いで、より観せたい部分に 焦点を絞ったと言う事かな ちょっと主人公がその後どうするのか、見えなくもある でもまあ、拾い物の映画だった

  • ncb********

    5.0

    遥かなる想い 心の旅路

    かつてこれほどまでにドラマフルなストーリーがあったでしょうか? かつてこれほどまでに心揺さぶられる作品があったでしょうか? 早くも今年度日本アカデミー賞の声も高い本作。 感動のストーリーがついに語られます。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
イヌミチ

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日

ジャンル