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楽園追放 -Expelled from Paradise- (2014)

監督
水島精二
  • みたいムービー 68
  • みたログ 447

3.92 / 評価:409件

何となくSFというか

  • ぱきら さん
  • 2021年10月2日 7時53分
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

YouTubeに期間限定公開されていたので拝見しました。
作品を成立させるにあたっては、こんな感じで作ってみたかった、以上の何かが必要なのにそれが感じられない、というのが正直な感想というかでしょうか。

言うだけ野暮としても、いきなり仕事現場なのに仕事意識低そうな露出狂のような水着で登場する20代くらい?のヒロイン。露出したファッションが好きな人ならばそれはそれでそういうキャラクター設定があって話の中で整合性なり必要なり感じさせてくれる展開がほしいですが、ただ露出しているだけ。仕事の現場で着るにはドン引きできる程度の露出の水着なんですが。アニメのお約束としても、そういう職業意識の世界と主人公なのかと色々説得力をいきなり欠くように感じられてしまいます。ええ言うだけ野暮とは思いながらも。
さらに次には、16歳のヒロインにしたいための設定がいきなり付け足しのように入ってきます。最初から16歳のヒロインにしたらいいのに。中身は大人、外見はティーン、の雰囲気がほしかったんでしょうか。
とりあえず人格がどのキャラクターにも感じられません。生身の身体で過ごすことに慣れていなくて熱を出したりするのに、最初の水着ほどクレイジー度合いは抑え目でも結構な露出のパワードスーツみたいなので硬質なマシンに乗ってそれで肉体に影響はないのか。絵的な欲求だけでそのデザインにしたにしても、パワードスーツか何かもなんでそこまでの露出なのかくらいの付け足し設定を盛らなくていいものか。というか他のことには一応設定のようなセリフを盛ったりはするのに、露出した扮装を選ぶなら選ぶなりの趣味や嗜好や理由をもった人格が伴わない、とにかくそこにあるだけの肉体なのでその紛争や出で立ちにはキャラの人格が一切くっついてこないでいいと思う感覚。露出は大前提としてもそのデザインで動かしたいならキャラとしての設定や作品としての言い訳くらいほしい。なんで仕事意識ないヒロインなんだろう、なんで生身の柔らかい肉体を得たはずなのにそんな防御能力の低さでメカに跨って肉体にダメージがないのか、とかなんとかで少しずつ感情移入も拒まれて萎えてきます。
あとは何となくのキャラとなんとなくの展開が、数年前の3D 技術の粋でもって描かれます。板野サーカス(本家にご協力を願ったうえで)やりたかっただけではないのか、とかすべてそういう何となくテイストです。
多分なのですが脚本のかたの年代も含めて考えると、ナイトライダーのキッドが廃棄にされそうになったら嫌じゃんくらいの感じの展開なのかななどと感じました。
ストーリー展開は必ずしも予想の範囲を越えなくてもいいのですが、キャラクターにはもう少し裏付けとか説得力がほしいです。いきなり一緒に宇宙行こうとか言い出すAI?(人格が芽生えた)も、言われるヒロインも裏付けが色々薄いです。同行してくれるちゃらんぽらん風だけど有能でやるときはやる男性のキャラにも、ちらっとでもいいから過去やそこに至る道のりや説得力を感じさせてくれる描写がほしいですが、何となくこういう作品にはこういう男性がいる、みたいな雰囲気だけしか提示されていなかった気がしてしまいます。あと肉体を得たヒロインと比べて、人格が芽生えたAIもどちらも人間であるというあたりももう少しなんとなくでも深みをもって考えられてもいい気がしましたが、そこもなんとなくだけで流してどれも人間だよねみたいな感じです。
また少し別の話として、フル3Dのセルルックアニメの動きのもっさり加減が相当疑問と違和感が個人的にも以前からあるのですが、それに関しては数年前ならこの作品に関してはきっとこれはこれで、なのですが、むしろこの数年前の時点からあまり3Dのセルルックアニメの動きに関しての感覚が置き去りで何も注意や関心が向けられていないままで進化がないような、もさもさおかしな目線で動いてもいいと思われているように感じられる点が、この作品への評価以外の面でもう少し全般的な問題として改めて気になってしまいました。気にされていないから数年経とうと3Dキャラを動かすときの動きの見栄えというかの進化はないままなのだろうなというか。

これだけ書くならなんで観たんだよと言われるとしたら、それはニトロプラスの作品も過去にはプレイしたりもしましたし、SFはなんだかんだで好きというかだし、板野サーカスもあると言われれば観てみたいくらいにはアニメの技術とか歴史とかにも興味があるからです。

作品としては、なんとなくこの絵面でなんとなく王道というかで、なんとなくSFっぽいかも?という雰囲気の世界に浸りたいし乗れそうと思われるかたにはおすすめですが、なんとなくでキャラにも話にも必要性も説得力も感じられないままさらさらーと終わる作品が苦手なかたにはおすすめできない作品と思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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