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人質の朗読会 (2014)

監督
谷口正晃
  • みたいムービー 3
  • みたログ 23

3.69 / 評価:13件

平凡な人たちの私小説

  • nao***** さん
  • 2018年9月14日 18時00分
  • 閲覧数 317
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「それなりに人生を生きてきた人は誰でも、1本は素晴らしい私小説が書ける」というようなことを言っていたのは筒井康隆だったろうか。

はっきりとした輪郭をもって死の影が見える極限の状態で、その恐怖に怯えるのではなく、目をそらすのでもなく、真っ直ぐに目を上げて過去を振り返る人たちの私小説たち。哀しい結末は最初から提示されているが、それを覚悟した人生の総括的な物語というわけでもなく、残された誰かへの特別なメッセージというわけでもない。しかしやはり死を強く意識した、極めて個人的な物語の中にある普遍的な命への祈りが感じられる。

単純なリアリティというなら、人質たちの文章や語り口があまりにも上手すぎて、途中から舞台劇を観ているような気持ちになった。ある種現実離れした場面設定とあわせて受け容れやすかったが、映画館のような大きなスクリーンで観るとまた違ったかもしれない。あるいは本当に舞台でも観てみたい。

原作は未読だが、朗読はいくつか割愛されている模様。読んでみたいと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 切ない
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